大魔神怒りすぎ

 シアトルマリナーズの佐々木選手の話ではありません。
 「大魔神」三部作の中で、「大魔神怒る」が時代劇専門チャンネルで放映されていました。
 見るともなしに見ていたのですが、あれは結構怖い作品です。(^_^;)
 子供の頃はあまり気にせず、大魔神が怒って変身して悪を成敗する程度に記憶していたのですが、悪人の殺され方がえぐい。自分の所行(悪行)通りに殺されるのです。今回の悪玉の親分はヒロインの姫様を火あぶりにしようとしていたので、自分が火あぶりにされて死にました。それも、ちゃんと帆柱に磔られてね。
 確か、大魔神の他の作品では、杭を打ち付けられて殺されるというのもあったと思います。ちょっと、怒りすぎかな。
 作品は1966年の作品です。大魔神シリーズは1966年に3作とも作成されています。その後は作成されていないんですよね。大映が絶頂期だった頃の作品です。でも、今見ても、画像はきれいなんです。そして、SFX(当時はこんな言葉はなかったかな。)もある程度はちゃんと見られますね。湖の水が割れるシーンはちょっとおかしかったけど。(モーゼの十戒じゃあるまいしね。)
 あ、大魔神の復讐?(というか神罰と言うべきか)の件ですが、今回は物語の前半で武人像が爆破されて粉々になります。その神罰であれば、やはり爆殺!!かと思いましたが、さすがにそれはしませんでした。製作者の倫理上の問題でしょうか。スプラッターなシーンは当時の社会的な賛同を得られないと判断したのでしょうか。(でも、杭を打ち込むのでも、結構ひどいとは思いますが。)
 武人像爆破で思い出しました。タリバンがバーミアンの大仏像を爆破しましたが、仏罰は下ったのでしょうか?仏教はもともと争いを好まない宗教だから、タリバンが攻撃されても「仏罰だ!!」とは騒がないんですね。(といっても、歴史的に見れば仏教がらみで宗教的な紛争が起きたことはありますが。国内でも、戦国時代は一向一揆などありました。)
 これは推測ですが、もしタリバンでバーミアン大仏像の爆破を指揮していた人が米軍の爆弾攻撃で死亡していたとしたら・・・あぁ、これ以上は怖いからやめておきます。