ネットフリックス

 米国で成功しているDVDレンタルのオンラインサービスです。
 今月号の日経情報ストラテジーに紹介されていて大変興味を惹かれたので、調べてみました。
 ネットフリックスではDVDのタイトルを3本ほど選んでオンラインで注文します。商品は全米に20箇所程度設置された配送センターより配送され、翌日までには手元に届くそうです。利用者はDVDを見終わった後、商品に同封されていた封筒に入れて郵便で返送するそうです。返送されると次のタイトルを注文することができる仕組みです。
 このシステムの画期的なところは、返却期限がないところです。そして、1ヶ月あたり何タイトルレンタルしようとも19.95ドルの固定料金であるところです。(ただし、この料金は1回に貸し出される本数が3本のものです。)
 19.95ドルと言えば、2200円程度でしょうか。DVDタイトルをレンタルすると500円くらいかかりますので、月4本以上借りるのであれば、利用者にとってはお得と言うことになります。
・借りるときにレンタル店まで足を運ばなくてもよい。
・返すときにレンタル店まで足を運ばなくてもよい。
・返却期限がない。したがって延滞料金も要らない。
・借りられる本数に制限がない。
 これらの特徴は利用者側のニーズを十分に反映していますね。
 でも、これで、ビジネスとして成り立つの?
 しかしながら、この「定額制無制限」のレンタルビジネスは米国ではDVDに限らず書籍やゲームソフトなどにも広がっているとか。ネットフリックスは当然このビジネスモデルに特許を取得しているのですが、訴訟は起こしていないらしいです。
 このネットフリックス社ですが、4月15日付で発表した1-3月期の決算報告によると、80%の増収ながら赤字幅は増大しています。単年度黒字になるのはまだ先でしょうか。
 ともあれ、98年に開業した俗に言う「ドットコム」企業ながらネットバブルとは無関係に独自の路線をとってきた同社が、このビジネスモデルを今後どのように展開していくのか大変興味があります。