以前、次期対潜哨戒機の話をしましたが、米軍だけでなく、やはり、国内でもMMAを採用してはどうかという議論がおこっているらしいです。さて、どうなることやら。そのうち、次期中距離輸送機(C-X)もという話になってくると、いよいよ日本の国内開発が尻すぼみになってしまいます。確か、C-X開発用の工場は建設中だったのではと思います。だから、今さら国内開発をやめるとは言わないでしょう。
結局、F-2にしろ、対潜哨戒機にしろ、コスト高がネックになっているのです。コストを下げるには、沢山出荷した方がいいですよね。というわけで、もう一つの議論である、武器輸出三原則の緩和という話になってくるのでしょう。いきなり最新の攻撃システムを搭載したF-2は売れないでしょうが、輸送機など非武装の機体は海外に売れるのではという話です。例えば、今開発中のUS-2という救難飛行艇などは、波高の高い外洋でも離着水ができるという高性能な飛行艇です。こういう機体を海外に売ることができれば、正負にとっては調達する価格を下げられますし、開発メーカーにとっては新たな技術開発の予算が得られます。それが、次の機体の開発コストの削減につながり、より低価格で高性能な機体を開発していくことが可能になるのです。
というわけで、非武装の航空機の輸出は、是非とも解禁してほしいですね。「薬人を殺さず、薬師人を殺す」と言いますし。
2004年9月9日のアーカイブ
F-2
次期支援戦闘機、F-2が岐路に立っています。8月の上旬に我等が築城基地への配備が始まったのですが、もしかしたら、これで最後になるかも知れないのです。
F-2は、米空軍のF-16をベースに支援戦闘機(攻撃機)として開発されました。が、最新の技術を導入したためか開発が遅れ、当初の倍の開発費がかかりました。1機体あたりの価格もF-15と同じ程度にふくれあがりました。また、F-15は大型の機体ですので、アップグレードの改造が比較的行いやすいのに比べて、機体の小さいF-2はアップグレードの余地があまりありません。
つまり、高価でかつ将来性がないという結論に達したようなのです。というわけで、築城への配備を最後に調達を打ち切る可能性が増えてきました。そして、本来、F-2最後の飛行隊になるはずだった三沢の第8飛行隊(現状はF-4を使用)について、今後その後継機を前倒しで調達することで決着したらしいです。
これは暗に、「国内開発はやめにして、外国で実績のある機体を購入したほうが安上がりだ」と言っているようですね。確かに、現状ではそうかも知れません。でも、国内の航空機製造技術を守るという点からも、安易に決めてほしくありません。
しかしながら、多分、大手の航空機開発部門というのは、国の予算で開発する場合は、経費の無駄遣いなど結構やっているのではないでしょうか。無駄遣いといえば口が悪すぎるのであれば、非効率的な開発といってもいいです。開発のために必要な試験もあるでしょうが、無駄な出費を抑えて効率よく開発する手法などいくらでもあると思います。国内航空機製造メーカーはもっと経費削減努力をすべきだと思いますね。そして、安価で高性能な航空機の開発能力を身につけるべきです。国の予算に頼りすぎるのはどうかと思います。
風邪
月曜日から、大分に行っていました。テスト要員の現地サポートに行ったのですが、その彼が風邪を引いていました。火曜日の打ち合わせの最中、彼が大きなくしゃみを・・・その飛沫が、私の顔や手に・・・。で、その時は何ともなかったのですが、今朝起きると喉がめちゃくちゃ痛いよ。(-_-;) 声を出すのがおっくうです。やはり、あのときの飛沫によって感染したのでしょうか。困ったなぁ。仕方ないので上司に連絡して、午前中お休みをもらいました。午後から出社しています。でも、あまり調子よくありません。のど飴をほおばりながらなんとか定時まで頑張ろうと思っています。
賭け
同僚とある賭をして負けたので、彼に¥5,000-支払わなければならないのですが、すっかり忘れたままになっています。
というのも、私が6月15日で鳥栖を引き上げ、本社のほうに戻って、賭の結果はその後に判明したからです。今度会ったときに払うことになっているのですが、まさか「利子」までは付けないよね。