MMA

 以前、次期対潜哨戒機の話をしましたが、米軍だけでなく、やはり、国内でもMMAを採用してはどうかという議論がおこっているらしいです。さて、どうなることやら。そのうち、次期中距離輸送機(C-X)もという話になってくると、いよいよ日本の国内開発が尻すぼみになってしまいます。確か、C-X開発用の工場は建設中だったのではと思います。だから、今さら国内開発をやめるとは言わないでしょう。
 結局、F-2にしろ、対潜哨戒機にしろ、コスト高がネックになっているのです。コストを下げるには、沢山出荷した方がいいですよね。というわけで、もう一つの議論である、武器輸出三原則の緩和という話になってくるのでしょう。いきなり最新の攻撃システムを搭載したF-2は売れないでしょうが、輸送機など非武装の機体は海外に売れるのではという話です。例えば、今開発中のUS-2という救難飛行艇などは、波高の高い外洋でも離着水ができるという高性能な飛行艇です。こういう機体を海外に売ることができれば、正負にとっては調達する価格を下げられますし、開発メーカーにとっては新たな技術開発の予算が得られます。それが、次の機体の開発コストの削減につながり、より低価格で高性能な機体を開発していくことが可能になるのです。
 というわけで、非武装の航空機の輸出は、是非とも解禁してほしいですね。「薬人を殺さず、薬師人を殺す」と言いますし。

2004年9月9日 | カテゴリー : 飛行機 | 投稿者 : assak