ちょっと昔だと、「不幸の手紙」といったものでしょうか。インターネットのメールシステムでは「チェーン・メール」と言われています。電子メールではコストがかかりませんのでいろいろなものが出回っているようです。今回ニュースになっていた「子犬助けて」というチェーン・メールも同様ですね。不幸の手紙は紙の手紙であり、郵便料金など一定のコストがかかりました。ワープロなど無い時代では、一枚一枚手書きで書かなければいけないのでそれなりの手間もかかります。ところが、電子メールでは、転送システムを使えば、手軽にチェーン・メールを送ることができます。手軽さ故に、いたずら目的でも利用されてしまうという、困ったものです。
ところで、私もIP電話を使っているのですが、これが普及していくと「電話=ただ」の時代が到来するかも知れません。通話料金がただになることは一般の利用者にとってはありがたいことなのですが、悪徳業者が電話で商品やサービスの勧誘を図るようなケースが増えるような気がします。着信拒否をしても次々と電話番号を変えるような業者とのいたちごっこになってしまう可能性があります。そうなると、手紙というものが見直されるようになるかも知れません。
ちなみに、我が家の電話は必ず留守番電話にしておき、かかってきた電話に直接は出ないようにしています。そうすると、勧誘の電話でしょうか、留守番電話に切り替わった瞬間に相手が電話を切るということが多いです。(本当に要件のある人は留守電に録音するでしょうからね。)そうやって自衛手段を執る必要が、今後は増えるでしょう。便利さの裏には危険がつきまとうというのは・・・厳しい時代が到来しそうです。