航空雑誌に見る今年の百里の惨状

 私は歩くのが好きなので、長距離(10~20キロ)歩くことはあまり苦になりません。2時間なり3時間なりかけて、よく歩いていました。特に道路が渋滞しているときなど、多少遠くても、渋滞に巻き込まれるよりましかなと考えるほうです。だから、数年前の小松基地航空祭のときも、帰りは会場(南東側)からターミナル側(北西側)までぐるっと空港の外周に沿って歩きました。(それも重たい機材を背負って。)
 百里航空祭でJR石岡駅に着いたとき、長蛇の列ができていました。こんな列に並んだらたまったものではありません。そして、鹿島鉄道に乗って常陸小川駅に着いたとき、そこでも列ができていると聞いて、「歩いたほうが早い」と思って歩くことは苦になりませんでした。・・・しかしながら、道がわからなかったので前の人に付いて行ったのは失敗だったかなと思いますが。
 今月号の、航空ファン、JWingsの記事に、あの日シャトルバスで石岡から会場に向かった人たちが「5時間経っても会場に着かなかった」とか、「8時間かけて会場に着いたら『蛍の光』が流れていた」とか、悲惨な状況だったことを報告しているのを見て、つくづく「自分の選択は正しかった」と思いました。家族連れや、お年を召した方や、足腰の不自由な方には他の選択肢はなかったのでしょうが、私は一応会場に着くことができ、地上展示機も撮影できたし、一通り見物することもできました。
 百里は17万人の人出だったそうです。これは、会場にたどり着いた人の数でしょうから、実際に会場に向かって途中であきらめた人も加えると相当な数になったのではと思います。この百里航空祭、いっそ自動車の乗り入れを一切禁止して、パーク&ライド形式にしてはどうかなと思います。航空ファンの記者の方もそのように書かれていました。記事にもありましたが、シャトルバスを運行したバス会社も、何度も往復して乗客を乗せることで売り上げも上がるのでしょうが、あの状態ではたいした売り上げにならなかったのではないでしょうか。
 いろいろな意味で、考えさせられた航空祭でした。

2004年10月27日 | カテゴリー : 飛行機 | 投稿者 : assak