なんか、その昔、「開放度」とか「開放感」とかいう勉強をしたような。(-_-;)ウーン。
セントレア、4Fの商業施設、人が多いせいか通路の狭さが際だちました。
で、開業間もないセントレア、明らかに乗降客以外の(ただ見物に訪れただけの)人たちもいて、ごった返していました。大繁盛と言ったところでしょうか。
しかし、その中でも、繁盛している店と繁盛していない店とがありますね。それも極端に、繁盛している店は通路にまで行列ができているし、繁盛していない店は中を覗いても誰もいない。そんなことを心がけながら店を見て行っているときに、「開放度」とか「開放感」とかいう言葉を思い出しました。
中小企業診断士に昔あった試験科目(商業部門)に出てくる、店舗設備やレイアウトに関する知識の中に、これらの言葉が出てきます。
開放度というのは、店の間口の広さに対して、店頭がどのくらい開いているのかという尺度です。今ではあまり見かけなくなったかな、商店街などで個人経営の肉屋さん八百屋さんなどは開放度が100%ということになります。
開放感というのは、店の間口の広さに対して、外から店内がどのくらい見えるかという尺度です。コンビニエンス・ストアなどでは、開放感はほぼ100%です。(店舗によって多少違うのでしょうけど。)
開放度は客に対する商品の露出度を上げる効果が、開放感は店舗内部が見えることによって客に安心感を与える効果があります。
最近の店舗としては、開放度は小さく(出入り口だけ)、開放感は大きくというのがトレンドらしいですよ。(こういう場合は、必ず例としてコンビニエンス・ストアが上げられますねぇ。)
たまたま、見かけた繁盛していない店のいくつかは、この開放感が非常に悪いという感じでした。のぞきこまないと店内の様子が分からないことが多かったです。逆に軽食・喫茶店など開放度100%の店もあり、それはとても繁盛していました。
立地や品揃えなど、その他の要因はあるのかも知れませんが、この「開放度」、「開放感」が客の入りにも影響を与えているような気がします。
でも、ああいう注目度の高い場所に店を出すときは、「開放度」、「開放感」なども考慮に入れて店舗レイアウトを設計するものではないのかしらん。
それから、いつか社会心理学の先生が言っていましたが、「誰も入っていない店は入りにくい」。確かにそうです。繁盛していない店は「サクラ」を呼ぶくらいの工夫があってもいいのでは?