ディープ・インパクト!!

NASA探査機放出の銅製衝突体、第1彗星核に命中

 【ワシントン=笹沢教一】彗星に金属をぶつけて内部を調べる史上初の観測のため、米航空宇宙局(NASA)の探査機「ディープインパクト」が放出した銅製の衝突体は4日午前1時52分(日本時間同日午後2時52分)、目標のテンペル第1彗星の核に命中した。

 探査機は、約500キロ離れた地点から衝突の様子を高解像度カメラで撮影することにも成功。観測結果は、太陽系の起源や隕石落下に伴うクレーターの形成過程などの解明に役立つと期待されている。

 衝突体は円筒形で、直径約1メートル、重さ約370キロ。衝突の約24時間前に、探査機から放出され、秒速約10キロで核に突っ込んだ。

 衝突時にはTNT火薬約5トン分の爆発に相当する衝撃があったと推定され、衝突の瞬間をとらえた画像には、核の一部が爆発したように白く輝き、氷や塵(ちり)と見られる成分が飛び散っている様子が写っている。

(読売新聞) – 7月4日19時18分更新

 彗星迎撃というと、日本のアニメを想像してしまうのですが、あれは空中発射型のミサイルでしたっけ。(^_^;)

 でも、現実の科学技術で彗星に正確に衝突させることができるとは、全くたいしたものですね。

 このプロジェクト、確か6年くらい前から始まったはずです。6年かけてやっと一発衝突させることができるというのであれば、まだまだかな。

 彗星は、夜空で尾を引いて明るく輝くけど、あれは太陽からの熱で水分が融け出して、それが太陽風の影響で太陽と反対方向に尾を引いているのです。というわけで、彗星はどんどん小さくなっているのです。また、彗星自体もともと小さくて、形は球形ではないし、成分も一様ではありません。だから、途中で彗星が分解したり噴出物が変化したりすることにより、軌道が微妙に変化するので、その核に衝突させるのは大変なのです。

 いずれにしろ、このプロジェクトの名称のもとになった映画のような現実は起こりえます。だから、こういった技術の蓄積は必要です。

 BMD(弾道ミサイル防衛)に応用できると言っているわけではないですよ。

ディープ・インパクト!!」への1件のフィードバック

  1. 彗星に衝突体命中 NASA探査機、大成功

    いやー、驚いたニュースです。ちゃんと命中させてしまいました! NASA凄いな。
    −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
     【ワシントン4日共同】米航空宇宙局(NASA)は米東部夏時間の4日午前1時52分(日本時間同日午後2時52分)….

コメントは受け付けていません。