機会損失vs.パブリシティ

 ある製品が売れすぎて製造が追いつかず、やむを得ず出荷を一時停止。中途半端な量を出荷していては、卸売業者によっては入荷できたりできなかったりと、不公平感を与えるからでしょう。逆に言えば設備増強をしてまで製造する気がない?(悪魔の辞典でしたっけ。)

 というわけで、出荷休止と聞くと大体近頃はサントリーの定番となっているようです。マーケット規模を読み間違えたのか、うれしい悲鳴なのか、はたまた品薄感をあおって人気をつり上げているのか・・・(失礼)。

 昨年の「伊右衛門」に続いて今年は「ザ・プレミアム・モルツ」が出荷休止に。と聞いただけで、またやらかしたのかと思っていましたが、なんとさらに「バブルマンソーダジェット」まで出荷を休止するとか。

 何やってんだろうね。機会損失(本来売れるべき量が売れなかったことによる売上の減少額)はどのくらいになるのだろうか・・・。

 でも、はっきり言って私は「バブルマンソーダジェット」という商品を知りませんでした。ニュースになって初めて知りました。それで、「そんなに売れているのなら今度コンビニで探してみよう」という気になりました。意外と広告効果があるかも。

 つまり、ニュースという公平な記事として「売れている!」と宣伝されているみたいなものですからね。自社で広告打つよりも消費者に与える影響は大きいかも。パブリシティというやつですね。

 ということで、機会損失とパブリシティ。秤にかけるとどっちが大きいかな。

 まさか、サントリーがパブリシティ効果を狙って品薄にしてニュースネタを提供している訳じゃないだろうけど。

 (^_^;)