米軍の空中給油機KC135の後継機は、なんとエアバスA330をベースとしたKC45に決定した。同盟国のイタリアや日本がボーイング767をベースとした空中給油機KC767を採用したのとは対照的である。
そもそもボーイングとエアバスは民間旅客機の分野でライバル関係にあり、しのぎを削っているのであるが。それも、ボーイングは米国が、エアバスはEUが政治的に後押しをしているというのに。その政治の中心、米国の国防総省が敢えてエアバスベースの空中給油機の採用に踏み切るというのは、よほどボーイングに問題があったのか。ま、当初KC767を採用しようとしたときには、いろいろと不明瞭な手続きがあったらしいが。
それにしても、ボーイングにとっては痛手である。米軍の他の空中給油機の後継機として採用されるようにならないと、挽回は難しいかも。