マンション開発業者が倒産

 福岡県内を中心に「ルネッサンス21」ブランドでマンションを開発・販売するインベスト(福岡市)は30日午前、福岡地裁に会社更生法の適用を申請した。事業拡大で金融機関からの借入金が増え、2007年に入り、改正建築基準法施行による着工遅れや、景気後退懸念によるマンション販売不振などが重なり、資金繰りが悪化。同社によると、負債総額は約100億円。

 同社は1992年に設立。2001年から自社ブランドでファミリー向けの分譲マンション開発を始めた。その後、投資用ワンルームマンションや、ファンド向けの1棟売りなど、積極的に事業を拡大。信用調査会社の東京商工リサーチによると、06年12月期の売上高は53億9700万円。

 同社の分譲・賃貸マンションは1100戸あるが、管理業務は継続し「顧客には迷惑をかけない」としている。今後は管理業務のほか不動産運用の代理業務などに特化して再建を目指し、マンション開発事業からは撤退する方針。

 同社の債務超過額は23億円に上り、自主再建は困難と判断した。幹部らは「社長が独断的に経営し、再建計画にも応じない」として29日夜、取締役会を開き、早川和利社長を解任した。

=2008/06/30付 西日本新聞夕刊=

 というわけで、マンションの開発会社が会社更生法の適用を受けた。この話を聞いたのは、7月2日の出勤時にマンションのエレベータで一緒になった人からだ。確かに、耐震偽装問題に端を発して建築基準の審査が厳格化され、マンションの開発に時間がかかるようになったとは聞いていたが、まさかこんな身近で倒産騒ぎが起きるとは思わなかったのでびっくりした。マンションの営業など、今頃どうしているのだろうか、少し心配ではある。

 ま、しかしながら、あくまで開発会社が会社更生法の適用を受けたのであって、分譲後は基本的には開発会社は関係ないことになっている。それに、私のところでは、管理会社をこの会社の関連会社から別の会社に変えているので、管理上の問題は全くないのだが。

 マンション事態に重大な欠陥(瑕疵)が存在した場合などは、どうなるのか少し不安ではあるが。なんとかなるかな。