理論政策研修

 昨日は、福岡県支部主催の理論政策研修に参加してきた。実務の研修がなくなって、理論政策研修の中に事例研究のようなものが取り入れられるようになったのだが、今回は時間も短く、考える時間がほとんどなかったよ。

 内容は企業承継に関するものだったのだが。企業承継は、重要度は高いが緊急度がそれほど高くない場合が多いので、どこの企業もあまり真剣に取り組んでいないというのが実情だそうだ。そして、いざとなったときに慌てる企業が多いらしい。

 事業の承継には、「資本の承継」と「経営の承継」があり、主に創業家と二代目社長となる人物との間で問題が発生しやすい。特に、これから変化の多い時代を乗り越えて行くには、企業の代表である社長が辣腕を振るわなければならないということも多いだろう。その中で、創業家が資本を独占し、新社長が雇われ社長のような印象を持てば、彼のモチベーションや彼を補佐する役員達の忠誠心にも大きな影響を与えることになる。逆に、創業家が資本を手放しすぎると、新社長の独善的な支配を御しえなくなってしまう。

 ということで、よく考えると、自社にとっても大きな問題ではあるんだよね。企業30年説というのは、アントレプレナー精神溢れる社長の、社長としての寿命と一致しているのかも知れない。

 そんなこんなで、よく考えさせられる研修だった。