おそれ入谷の鬼子母神

 10月29日は、卒業論文指導を受けるため東京に行ってきたのだが、卒業論文指導の時間が遅かったので、都内で時間をつぶすことに・・・。

 最初は秋葉原にでも行こうかと考えていたのだが、最近生まれたメンバーの赤ちゃんが呼吸器系が安定していなくて入院しているというので、お参りに行くことにした。嬰児の守り神は何だっけ?と思って考えてみると、そういえば鬼子母神だったなと思い至って、鬼子母神にお参りに行くことにした。

 最初は神社かと思ったが、鬼子母神を祀っているのは神社ではなく寺院だった。鬼子母神のエピソードは仏教のそれだったものね。他人の子を攫い、それを喰っていた鬼子母神に対して仏陀が鬼子母神の子を隠し、鬼子母神は改心して逆に嬰児の守り神となったという話だったな。

 ちなみに、鬼子母神は「きしぼじん」ないし「きしもじん」と両方の読み方があるらしい。それから、寺院によっては、鬼の字の一画目の払いを取っている。これは、改心して角が取れたということらしい。

 何はともあれ、そういうわけで鬼子母神巡りをしてきた。といっても指導まで時間が3時間くらいしかなかったので、2堂しか参れなかったのだが。とりあえず、江戸三大鬼子母神のうちの2つなので、いくらかのご利益はあるかな。

 1つめは、入谷の眞源寺。ここは、「恐れ入谷の鬼子母神」で有名だ。JR山手線鶯谷駅から徒歩10分のところにある小さなお寺である。保育園の脇にひっそりと建っていて、ちょっと見逃しそうな雰囲気でもあった。でも、入口には鬼子母神を祀るようになった経緯が書かれた看板が立っていたし、やはり有名なのかな。で、早速お参り。

 2つめは、雑司ヶ谷の法明寺の鬼子母神堂。ここは、都電荒川線の駅名にもなっているくらい有名なところ。さきほどの眞源寺よりも大きくて、参道も整備されていた。ここでも、お参り。

 それぞれ100円ずつお賽銭。眞源寺では、それ以外に線香代も払って線香もお供えしてきたよ。ま、お賽銭よりも旅費のほうがたくさんかかったけどね。

 でも、法明寺の鬼子母神堂に行くときに、初めて都電荒川線に乗った。路面電車である。そういえば、北九州市にも昔路面電車が走っていたが、廃止されて随分経つ。たまにはいいものだ。

 で、池袋に戻ってきたのだが、結構時間を食ってしまい、卒業論文指導の開始時間まで50分を切っていた。池袋と田町は、だいたい山手線の反対側に位置しており、内回りでも外回りでも30分くらいかかる。そして、田町駅から三田の大学までは徒歩10分。ぎりぎりだな。

 ちょっと、焦ったよ。