福岡空港、滑走路増設へ動き出す。

福岡空港増設に国交相「前向き」
3月27日15時7分配信 西日本新聞

 福岡空港(福岡市博多区)の過密化対策として、福岡県の麻生渡知事が「滑走路増設に早期に着手すべきだ」と表明したことを受け、金子一義国土交通相は27日、閣議後の記者会見で、「前向きに受け止めたい」と述べ、新年度の追加経済対策に事業費を盛り込む検討を進めていることを明らかにした。

 金子国交相は、政府が経済財政諮問会議で、福岡空港など地方拠点空港の拡充を経済成長戦略に盛り込んでいる点に触れ「地域の基軸育成として経済成長戦略に入れた」と説明した。

 同空港の過密化対策をめぐっては、地元の政財界が滑走路増設と新空港建設支持で対立、長年の懸案となっていた。

=2009/03/27付 西日本新聞夕刊=(Yahoo!ニュースより)

 行政側はどうしても新空港建設にこだわっていたきらいがあるが、その中で福岡県知事が増設の意見を表明したことは画期的である。地元住民に対する意見聴取で増設派が多かったことも表明を後押ししたのだろうか。

 ということで滑走路増設であるが、現在の滑走路の西側に2,500メートルの滑走路を増設するという案である。現在は西側誘導路として使われている部分が滑走路となるであろう。もともとその場所は滑走路だったようでもあり、コストもあまりかからないのではないかと期待する。しかし、西側に滑走路を増設した場合、併走する都市高速の高架が影響を与えるのではないかという心配もあるが。また、2,500メートル級というのは、現滑走路よりも短い。この長さでは747や777の離着陸は不可能で、767や737など中小型機のみが利用することになるであろう。いずれにしろ、現空港の利便性を損なわない滑走路増設は望ましいと思っている。

 福岡空港に関しては、滑走路一本の運用であり、滑走路一本あたりの離着陸回数が限界に達すると常々言われてきた。しかしながら、最近の離着陸回数は横這い状態であり、新空港建設を目論む行政の過剰予測ではないかと思っている。

 いずれにしろ、対立により進行していなかった福岡空港の将来像を探る動きが動き出したことは喜ばしいことである。

2009年3月27日 | カテゴリー : 飛行機 | 投稿者 : assak