タイトルは「日本人にパンを!『日本とパンの歴史』」
ということで、神戸屋がテーマ。しかし、今回はスーパーで売っているパン商品ではなく、フレッシュベーカリーやフードサービス(レストラン)事業が中心であって、神戸屋はこれらの事業を首都圏や阪神、名古屋圏にしか展開していないので、九州地域にはあまりなじみがない。そういう私も大阪に住んでいたことはあったが、通勤経路などに神戸屋がなかったので、全く行ったことがなかった。
売り上げ規模としては、山崎パンなどに水をあけられているが、前述のフレッシュベーカリー事業、フードサービス事業などでは独自性を出していると感じた。国内で初めてベーカリーレストランを開業したそうで、最初はパンではなくてご飯を頼むお客が多かったとか。しかし、料理の味付けを、わざとご飯に合わないものに変えていき、パンと一緒に食べてもらうように仕向けたとか。
神戸屋の特徴としては、手作りにこだわると言うことと、製造部門以外の間接部門でもパン作りの国家資格を持っている(1500人中970人)ということかな。社長の方針で、職人を管理する側も職人並みのパンの知識が必要だと言うことだそうだ。
また、新商品の数は月間150個、そのうち市場に出るのは90個だと言っていたが、そんなに出すのか?という気がする。確かに、生き残っていくのはそのうちわずかあるかないかなのだろうが。それに、売れない商品はすぐに店頭から姿を消すそうだから。
最後に、少子高齢化で脂っこい肉から魚介類へとシフトしていくという予想の元、シー・フードによく合うパンの食べ方を研究し自社のレストランで試験的に提供していた。
神戸屋、九州地域にも展開してくれたら良いのだが。