マネーの羅針盤(2012/06/09放送分)

「節電で日本が大きく変わる」ということだが、この番組は放送時間が短いし、今回は特に情報の寄せ集めという感じが強くて、何を意図しているのかがあまり伝わってこなかった。
主に言っていたのは、「昨年のクールビズ関連の経済効果が2200億円あり、今年はさらに電力需給が逼迫するので、昨年以上の経済効果が望めるのではないか」ということと、日本の電力事情に関しては「高い技術力で安定供給が可能であり、さらに狭い国土で効率的である」ということだった。
原発の再稼働に関しては言及はなし。
他はスマート・ハウスのような「HEMS」の話。補助金がつくとかどうでもよいし・・・。
BS版は、シェールガスとかメタンハイドレートとかの話で、技術が進んで商業化のめどが立てば日本は資源大国だという話もあったが、これって節電じゃないじゃん。
やっぱり話がばらばらの感はぬぐえない。放送時間が30分と短いし、後述の株価、為替の動向などテーマと関係ないコーナーもあるので、メインの部分に関してはもう少し論旨を絞って解説してほしいな。

そして、今週の株価の動向については、日経平均は戻りが鈍いが、NYダウは大幅上昇。理由は米国や欧州の中央銀行が景気の下支えのための金融緩和策に出たことと、中国3年半ぶりの利下げを行ったことを好感したもの。他の海外市場でも株式は上昇傾向だが、上海だけはマイナス。これは、中国の景気減速に対する懸念がいっそう強まったことが背景にあるということだった。
アナリストの予想では、来週もガソリン価格の下落を背景に小売売上高は堅調に推移する見通しだとか。他の経済指標に関しても、「欧州からネガティブなニュースが出てこない限り」緩やかに上昇していくものとみられるそうだ。
しかしながら、欧州の不安を背景に、企業収益予想は弱含みの状態だそうだ。
ということで、引き続き欧州と中国の動向には目が離せない状況が続くな~~。