アジアの風(2012/06/16放送分)

大阪府吹田市にある、スーパー浄水器メーカーのニューメディカ・テックが登場。ところで、このメーカーのサイト、なぜorドメインなの?
デモでは、ウーロン茶やその他調味料を混ぜた水や、大阪湾の海水を浄水していたから、塩分も除去できるということだね。つまり、淡水化装置としても使えると言うことだ。それから、東日本大震災では、放射性物質を含んだ水から、その除去に成功したということで被災地に無償貸し出しも行っているらしい。
技術的には、0.1nmの穴を持った膜である、逆浸透膜(RO膜)を使うことで、今までにない浄水力を実現しているものである。他にもいろいろ工夫しているらしいが、細かいところは企業秘密だそうで。こうして濾過した水は無味無臭で味も全くないので、最終段階でミネラル分を付与していると言うことだった。
製品には、家庭用、業務用、災害用などバリエーションがあるが、少し高めの気がする。フィルターも交換しなければいけないから、ランニングコストもかかるな。でも、市販のミネラルウォーターを買い続けるよりも、安くなると言う計算だそうだ。
この浄水器を、安全ではない水を飲んでいる東南アジア地域に売り込みたいというもの。まずは中国だが、専門家の意見としては、月収が2~5万円に対して、価格面がネックと言うことだった。次にインドネシアであるが、市場性が高かった。番組では、業務用として、日本の外食産業で現地に進出しているところをターゲットにできないかということだった。
さらに、現在JICAでは、ODAの予算を提案型で使っているそうで、途上国に対して有益な製品の導入にはODAの補助も受けられるのではないかという話だった。

でも、東南アジアで「おなかを壊す」のは日本人だけだそうで・・・。日本人は清潔な生活に浸りきっているので、雑菌などに対する耐性がなくなってしまっている・・・というか逆に弱くなっているような気がするのは私だけかな。妊婦がかかると胎児に先天性の異常が起こるというサイトメガロウイルスに関しても、先進国では深刻であるが、他の国々では子供の頃などに感染して免疫ができており、妊婦が罹患して胎児に影響が出ることはないのだそうだ。
でも、確かに病気やけがで抵抗力が衰えている人や、手術や治療の時には安全な水が必要だと思うから、病院なんかに売り込むのはどうなのだろうか。この製品は、ミネラル分を後付けしているけれど、病院で洗浄や消毒に使う際には味は必要ないから、その機能は外して使うと言うことで・・・。