オイコノミア(2012/06/19放送分)

「消費税ってどうでしょう」(後編)ということで、消費税を中心とした税金の話の後編。
まずは、又吉さんが街頭で新しい税金を考えるインタビュー。その中で前回放送で取り上げた税金の三原則のおさらい「簡素」「中立」「公平」。その後、インタビューを元にした又吉さんと経済学者の大竹文雄氏との対談では、「ビューティープレミアム」や「身長プレミアム」もおさらいとして出てきた。その対談の中では新しい税として「犬税」が出てきたが、これは独国で実際にあることは知っていた。危険犬種だと税が高額になるというのは初めて知ったが・・・。
対談は引き続き、税の役割の話へと移る。このあたりは昔々の大学講義を思い出して懐かしい。その役割とは以下のようなもの。
・富の再分配機能
・公共サービスの費用調達機能
・景気の調整機能
・経済行動への誘因効果
で、4番目の「経済行動への誘因効果」の話の中で「環境税」「炭素税」などいわゆるピグ-税が出てきた。ユニークなピグ-税としては最近話題になった「ポテチ税(ハンガリー)」や米国・ニューヨーク州で導入が検討されている「清涼飲料税」の話も出てきた。この辺の説明、今回は分かりやすかった。
で、日本の歳入の話。50%弱が公債金なのだが、この辺は説明が軽かったぞ。もう少し「深刻さ」をアピールした方が良いのでは?
ビデオで「品川スチューデントシティ」が紹介されていた。子供の頃から税金の仕組みに関する教育を行うと、税金に対する理解が深まるという話に関しては、その通りだなと感じる。子供の頃から社会の仕組みに関して考えさせるのは良いことだ。
税金の役割として公共サービスの費用調達機能というところから、「市場の失敗」の話。説明はフリーライダーから始まったが、結局税金とは助け合いの中から出てきたということだった。又吉さんのお父さんの出身地である沖縄の伝統「結(ゆい)」や租庸調の「庸」などはまさにそうだと言うことだった。
で最後は、税金の使われ方が分からないという話だが、それは勿論使う側の説明が不十分だと言うことが言いたいのだろうが、払う側も無関心だという議論にならなかったのは残念。

今回は対談がメインだったが、以前よりは明るい部屋で良い雰囲気だった。内容としては、昔聴いた講義を彷彿とさせる内容で、忘れていた記憶が思い出されて良かったな。