カンブリア宮殿(2012/06/21放送分)

今回のテーマは【日本の旅行を変えろ!!一泊5250円の”最強宿”】ということで、四季リゾーツの山中直樹氏がゲスト。箱根を中心にリゾート・ホテルを展開してる会社である。
特徴としては、
・大手会社の保養所などを無償で借り上げて、それをリゾートホテルとして運営している
・料金は年間を通して一律5,250円~
・従業員は多能工化して人件費を削減
・さらに従業員は、一つの施設に固定せず、予約状況によって柔軟に再配置
ということだった。
企業の保養所は、バブル崩壊以前に多く建設されたが、その後は企業にとってのお荷物的な存在になっている。そこを無償で借り上げて運営費などを負担し、その代わりに空き部屋を一般利用者向けに解放するというものである。
また、宿一棟丸ごと貸し切りプランというのもあった。番組では、親戚が一堂に会して祖母の喜寿祝いをしていた。確かに泊まりがけで親類の祝い事をするときに貸し切りだと、他の人を気にしなくて良いのでありがたいと思った。こういうのは、昔は実家の本家にみな集まってやったのだろうけれど、最近では大きな作りの本家というのもあまり見かけなくなり、親類一同が集まる機会も少なくなったなと感じているので、このサービスはありがたい。北部九州地区でもこのようなサービスをする宿屋はないものか。
コスト削減に関しては、宿泊客がチェックアウトした後すぐに室内の電源を切ったり、温泉を使わない時間帯にはボイラーを切ったりと、地道な努力をしていた。

山中氏は「誰もが逃げ出したくなるような状況で逃げ出さない人が他人の信用を得られる。」ということを父親から教わって、それを守ってきたと言っていたが、成功する人に共通する考え方かも知れないな。
番組の紹介ビデオで、山中氏はトイレを一心不乱に掃除していたが、イエローハットを彷彿させるな~~。

ということで、今回は(村上龍氏も言っていたが)本番組に登場する「典型的な」企業だった。顧客の視点に立つと言うこと、内部のコストを削減すると言うことを実直に行っているということだね。

来週はJALだ!。稲盛さんも出演するのかな。