アジアの風(2012/06/23放送分)

今回の主役は、岐阜県山県市の田中金属製作所。水栓バルブがメインのメーカーだが、部品メーカーや下請を脱却するために独自開発したシャワーヘッド「アリアミスト」をアジアに売り込むというもの。
特徴は、従来型に比べて35%節水能力があるということと、洗浄力が強いということ。水流に空気を取り込むことによってビート効果のようなものを生み出して、節水と洗浄力を実現していると言うことだ。国内では大型銭湯や自衛隊でも採用されているということだった。
これをまず中国に売り込もうというもの。建材や内装込みで販売される住宅が増えているということと、日本製は高性能というイメージが付いていることで、市場性は高い。社長は、自社が小規模な会社なので、中国に営業を常駐する余力がないということだったが、現地で販売会社を作ることを提案されていた。そういうコネがないところが問題なのだろうと思ったが・・・。
もうひとつ、社長が売り込みたい国がシンガポールだった。シンガポールは、国を挙げて節水に取り組んでいると言うことで期待大だったが、アナリストの評価は低かった。というのもまだ、国民一人一人が節水という意識が高くなく、高価な節水製品を購入する市場行動は起きていないと言うことである。現地企業との提携に関しては、行政の支援が得られる可能性も有り、ビジネス・チャンスはありそうだということだった。
で、最後に番組ナビゲーターが、「商品自体に、商品名や会社名が入っていない」ということを指摘していたが、まさにそうだね~~。ブランドを構築していくためには、商品名や企業名を前面に押し出すようにしなければね。デザインもある程度考えた方が良いかも。