カンブリア宮殿(2012/08/02放送分)

日本生まれの家電「マッサージチェア」で人々の心身を癒やせ!
フジ医療器の木原定男会長がゲスト。パナソニックなどの大手を押さえて、マッサージチェアのシェアナンバーワンというからすごい。
フジ医療器の創業時、マッサージチェアを銭湯にただで置いてもらい、一ヶ月後には(想像以上に)料金箱にお金が貯まることを見せつけて買ってもらうようなことを繰り返した。その後は、温泉街などにも同じ要領で置いてもらい、実績を積んで買ってもらうという戦術がおもしろかった。これって、お試しはただという、以前紹介した、「Zappos」や「Oh My Glasses」と同じやり方だね。ま、フジ医療器はBtoBで、後者はBtoCだが。
そして、個人客にマッサージチェアを売っていくのだが、農業機械の大手クボタの商談会で一緒に売っていくという戦術だった。ターゲットは当然農家で、クボタの営業が値引き交渉などをしていた。なるほど、農家は家が大きくてマッサージチェアを置くスペースも十分にあるし、肉体労働で疲れると言うことで、狙いが良いよね。
木原会長はいろいろな売り方を検討していたそうで、縁日で売っていたこともあるというのはすごすぎる。いくら何でもそんなところでは売れないだろうと思うのだが、買った人がいて、その人は実は日本を代表する大手自動車メーカーのトップだったそうだ。木原会長はそのとき、縁日に来たその人の身なりから、とても買わないだろうと思ったそうで、後日その人に、正直に話して謝罪したそうだが。これはネタかな。事実にしてはできすぎな気がする。
で、ここでも今後の成長市場は中国であり、フジ医療器は海外での商談会を初めて上海で実施していた。北欧の商社が来ていたが、北欧でもマッサージチェアの需要はあるのか?
現代人は、ストレスから肩こりなどを訴える人が増えているし、それは全世界的と、言っていた。肩こりがボーダレスだと言っていたが。今後こういった健康家電市場は大きくなるだろう。
木原会長は、健康家電の現在の普及率は10%前後でそれを30%まで上げたいと言っていたが、家庭への普及率が10%もあるのかな?という私の実家にも確かに存在していたが。でも、他の友達の家庭などで滅多に見たことはないし、そう考えると、マッサージチェアを買う人って、そんなにいるのかなって感じだ。確かに、家電量販店に行くと、マッサージチェアに座っている人をよく見かけるが、彼らは買う気はなくて、ただ乗りしているだけだとみているのだが。
そして、木原会長はさらに「その30%に達していないのは売る側(というか製品の側)に問題がある、それは機能なのか値段なのか、いずれにしろそれを克服していかなければいけない」と言っていたが、そういう企業の姿勢には好感を覚えるな~。

先週はオリンピックの影響で放送される番組が少ないな~~と余裕扱いていたら、こっちもオリンピックの見過ぎで、その少ない番組すら見る時間がなかった。