カンブリア宮殿(2012/08/09放送分)

これがハッピーになるM&Aだ!~日本企業が強くなる方法教えます~
EPGのタイトルが中身と違うような?。EPGでは「知る人ぞ知る人気ファミレス・・・秘密公開!驚きの企業復活ノウハウ」とあったが・・・。
ということは抜きにして、中小企業向けのM&Aの話。M&Aと言えば、バブル崩壊とともに外国企業による敵対的なものや、村○ファンドのように国内のファンドによる、同じく敵対的なものが賑わせていた時期もあり、一般的には良い印象がない。
今回紹介する「日本M&Aセンター」はWin&WinになるM&Aを行う企業である。中小企業のM&Aに関しては、今まではニーズはあってもマッチングする相手を探すことができなかったのでは?そのニーズに答えるような会社である。
で、売れやすい会社と売れにくい会社が表になっていたが、
売れやすい会社
・ソフトウェア
・印刷
・金型
・金属加工
・調剤薬局
・食品卸
 業績的には、当然利益があり、粉飾の恐れが少なく、資産超過である、拡張性のある会社
売れにくい会社
・1社単独、下請(その会社に依存した経営)
 数年にわたり連続赤字、本業以外の不動産投資などが多く、債務超過である、拡張性がない、関連性がない事業を展開している会社

売れにくい会社として大手に依存した下請け会社が上げられていたが、そういう意味では建設業などは典型的な売れにくい会社か?でも、建設業の下請は、労働集約型で、その人材は流動するだろうから、企業の存続はあまり重要ではない?
それよりも、製造業など企業としてのノウハウをもっているところを継承させていくことが重要かな?
そんな中小企業を売りたいというニーズは今後大きくなると言うことだった。というのも、団塊の世代の社長が引退を考える時期に来ているということ、自身の子供などに事業を承継することが難しくなっていると言うこと、かといって番頭格の役員に借金を背負ってまで事業を譲る余裕は無いと言うこと、らしい。
いったん廃業となれば、その企業が持っていた技術、ノウハウは全て四散してしまい、まとまった能力として維持していくことは困難になる。M&Aで譲渡されれば、そういった技術、ノウハウは新しい企業で生きていくことができる。ということで、日本の技術力維持のためにもM&Aは重要となっている。
M&Aで重要なものは秘密保持であって、服装をラフなものに着替えていくなどの気遣いは欠かせないようだ。
最後は、先月(2012年07月)に「ヒガシマル」が「コスモ食品」を買収した際の譲渡契約式の模様を取材していた。ヒガシマルは鹿児島の会社で、飼料や製麺業を営む会社である。当時のニュースによると買収価格は22億円ということだったが、資本金6億、売上高80億のヒガシマルだから、買収資金はLBOで調達したのかな?ヒガシマル自体も典型的な同族会社であるが、ここは東家が事業を継承していくんだろうな。