未来世紀ジパング特別企画(2012/08/12放送分) ジパングが見る世界の潮流!

これも特別版と言うことで日曜日放送、翌日は通常放送があるのにね。なんだか、こういう番組がはやっているのかな?(特別編と言うことでWEBサイトのバックナンバーも掲載無し)
今回は池上彰氏がゲスト。まず最初に未来予測「日本は世界をリードする」というもの。内容は、新興国が世界の経済の主役になるので、そことうまくつきあうことで、日本は世界をリードすることができるというもの。
それはよいのだが、この特別編の内容は、過去に放送されたもののダイジェスト版といった感じだった。
・インドの人口が増加、空前の結婚式ブーム、出産ブームの話。2025年には人口が世界一となるというところ。
・中国では翡翠がブームで値段が40倍になったと言う話。投機的な現象かと思うけれどね。
・バングラデシュが、世界の工場となっていくという話。労働力のコストが中国の1/5というところで、世界の企業は中国からバングラデシュへのシフト進めていると言うこと。
・ナイジェリアでは、映画産業がブームであり、年間2,000本の映画が作られているということ。ハリウッドが600本/年だから、ざっと3倍以上だね。雇用創出が100万人というから一大産業だ。
で、こうした国々は、
・BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)
・Next11(イラン、インドネシア、エジプト、韓国、トルコ、ナイジェリア、パキスタン、バングラデシュ、フィリピン、ベトナム、メキシコ)
と言われている国々であり、いずれも人口が多い国と言うこと。
こうした国々への日本のアプローチであるが、一つは小分けビジネスと言っていた。1回で使い切れるくらいの量で販売することで、ボトル単位で売れないようなものでも売ることができる。というものだが、果たしてそれが大きなキーワードかな?
そして、今後の世界をリードするために必要なものとして注目されるのがエネルギーということ。ロシアは天然ガスの宝庫で今では欧州経済はロシアの天然ガスなしでは語れない状況と言うことだった。しかし、米国でシェールガスの採掘が始まったり、カナダのオイルサンドなどの影響で、エネルギーのパワーバランスが変わっていると言うことだった。ちなみに、日本でもメタン・ハイドレートや、シェールオイルなどがたくさん埋蔵されていることが分かってきて、技術開発が進んで採掘が始まれば、これまたエネルギー事情が全く異なってくると言うことだ。しかし、番組でこれらは全て過去の映像の使い回し。金かかってないな~~。
で、日本のお家芸である技術の話で、新幹線の話だが、これまた使い回し、あるいはボスポラス海峡の海底トンネルで沈埋函を使った工法の話もあったが、新鮮みがない。

ま、これらの技術を使って新興国の発展をうまく支えていくことで日本が世界をリードすることができるという話だが、総集編に無理矢理テーマを付けたような印象だったな。
ジパングをずっと見ていた人は、なんだかつぎはぎだらけの構成だと思ったんじゃないか?