未来世紀ジパング(2012/09/03放送分)

世界に羽ばたく!ニッポンの技術③世界一きれいな水を作る】と題して、世界における水ビジネスをレポート。
日本人が一日あたりに消費する水の量は約300L弱ということで、思ったより多いな。一方で国連が人間が生活するために必要な量として定めている水は50Lということだった。さらに、一日10L以下しか使っていない国もあるそうだ。
地球に存在する水のほとんどは海水で、淡水は2.5%、その中には、極地域の氷山や地下水など人間が利用できない水も含まれるので、実際に使える水は、0.01%ということだった。
そして、水の宅配ビジネスの話だが、これらの原水は水道水で、不純物を除去してからミネラル分を入れなおすと言うことだった。で、不純物を除去するために使われているのが、RO膜。このRO膜のシェアは日本企業合わせて6割ということだった。
中東のドバイでは、火力発電の余熱で海水を沸騰させ、蒸留水を作っているのだが、コストがかかりすぎるので、RO膜を使って真水を作るプラントに切り替わりつつあるということ。その他世界20カ国でRO膜を使った淡水化技術が利用されていると言うこと。
淡水化技術は1960年代に米国のジョン・F・ケネディ大統領の指示により始まったと言うことだが、技術革新を続けた日本が世界シェアのトップになったと言うことだった。
しか~~し、淡水化は水ビジネス全体(60兆円)の中のわずか(1,200億円)。大きなものは水道事業(50兆円)。でも、日本では水道事業は自治体が実施しているので、競争力とか、ビジネス・センスとかないんじゃないかしら?
でも、カンボジアのプノンペンでは、北九州市の職員が現地の水道公社に派遣されていて、浄水場や、水道管の漏水の管理に関する技術を現地の人に教えていた。
世界には水メジャーと呼ばれる企業があり、1兆円の売上を上げているところもあるので、結局、日本は水ビジネスを海外に打て行けないのか・・・と言われれば、そうではなかった。
東京都は第三セクターの会社を立ち上げて、海外に打って出ようとしている。ベトナムをターゲットにしているようだった。一方でカンボジアでは北九州市が頑張っているみたいだった。
で、未来予測は「メコン川の水を透明に」ということだった。メコン川は東南アジアの5カ国を流れている川で、その川の恵みを受けている人たちは数千万人いる。その人たちに安全な水を提供することに大きなビジネス・チャンスがあるのではないかという結論だった。

で、来週は地元JR九州をはじめとする鉄道の話題。これは見逃せないな~~。