【10周年企画⑤海外に出たサムライ ニッポンを救う…】
紹介されていたのは、2人の日本人
1.ステラワークスという家具ブランドを立ち上げた、家具デザイナーの堀雄一朗氏が、京都西陣織の布地を使った家具を開発して、海外に日本の良さをアピールしていこうというもの。番組では、ソファの作成で、海に住むエイのレントゲン写真をモチーフにした図柄の生地を制作する過程が紹介されていたが、このデザインは日本人としてはどうかなと思うよ。でも、番組でも「日本人が思う日本らしさと外国人が思う日本らしさは違う」と言われたいたし、実際実物を見た外国人バイヤーは高い評価をしていたので、そんなものなのかなとも思った。それにしても、西洋人のデザイナーが谷崎潤一郎の陰翳礼賛を読んでいるというのには驚いたな。
2.中国で活躍する日本人建築家迫慶一郎氏が東日本大震災で大きな打撃を受けた東北の地に「災害に強い都市」を構築していこうというもの。平野に人工の高台を作って、その上に都市を造ろうというものだったが、その費用が200億円ほど・・・。って、高過ぎだな~。アイデアはおもしろいけれど、実現は難しいのではないかなと思う。
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伝統産業が衰退していくのは残念なことだが、今回の放送でも分かるとおり、高い技術力を持っていてもそれを商品に落とし込めない。つまり、技術を組み合わせて一つの付加価値の高い商品にするコーディネート力がないというのが、これらの典型的な状況だな~。異業種交流などを通して、新たな商品を企画していく努力をしていかないと。