アジアの風 小さな挑戦者たち(2012/10/13放送分)

血液検査用の「ピンニックスライト」という針を開発した「株式会社ライトニックス」がこの製品をアジアに売り込もうというもの。
まず、針の材質が「デンプン」でできていることで医療廃棄物としての扱いが軽くなる(ガーゼなどと同様に可燃物として焼却できる。金属の針だと焼却できない)。また、針にギザギザを付けることで痛みが小さくなるということ。これは、蚊の針がモデルだそうで、こういうふうに自然界の生物をまねることを生物模倣というらしい。
今回は、同社社長の福田光男氏が直接シンガポールを訪問して、現地の採血針の状況を視察したり、実際に医療卸売会社にプレゼンを実施。痛くないことやデンプンでできていることはアピールできたが、針の深さが浅くて十分に採血できないのではないかという疑問には、(まだ認可が下りておらず)実演できなくて、もどかしい思いをしていた。
次にシンガポール国内の医療施設を訪問。医者の判断があれば、認可が下りていなくても使用できるということで、医師や看護師が自分の指に刺しまくっていた。そして、高評価。特に小児科では非常にありがたがられるのではないかということだった。認可が下りれば、すぐにでも採用したいという言葉までもらっていた。