オイコノミア(2012/10/30放送分)

「旅のお供に経済学!?」(後編)
引き続き、大竹教授と浅草を観光しながら旅行に関する経済学の話。
今週は又吉さんが自分の旅行のプランを練りながら、それに大竹教授が解説を加えるという形式だった。
出てきたキーワードは、次のようなもの。
・「メンタル・アカウンティング」は同じ金額でも使う場所によって感じ方が違ってくることで、旅先でついつい財布のひもが緩くなることをさして言っていた。
・「ネットワーク外部性」また出てきた。旅の行き先に関して、皆によく知られているところに旅行に行くと、帰ってから土産話に花が咲くことになる。
・「集積の利益」は産業や人が1カ所に集中していることで得られる利益で、観光地などで同じようなお土産屋があることで、店同士の競争が生まれて観光者は安く商品を得ることができると言っていた。
・「競争市場と独占市場」に関してもおさらい。高級ホテルと格安ホテルの話で、高級ホテルは独占、格安ホテルは競争が激しいという話をしていた。
・「異時点間代替(inter-temporal substitution)」なんてのも出てきた。これは、財やサービスの消費をする時を変更できるものの事を指す。番組では、食事、睡眠は異時点間代替ができない、出産も長いスパンで考えると異時点間代替ができないと言っていた。異時点間代替に関しては、うまく利用すると「安く」ものを購入したりサービスの提供を受けたりすることができる。例えば、休みの日は行楽地は多くの人出でごった返し、料金設定も高め、待ち時間が発生したりするが、平日であれば、安い料金で、待ち時間無しでサービスを利用できるなど。つまり、休日を異時点間代替できる人は、それを使って平日に行けば良いと言うことになる。番組では、異時点間代替は景気変動を生むという話になっていたが、もうちょっと突っ込んだ話をしてほしいと思った。