アジアの風(2012/11/03放送分)

今週の会社は、ショッピング・センターなどの駐車スペースで、水を少ししか使わずに洗車を行うサービス「クイック・ウォッシュ」を提供しているアイエフリバース。地元福岡市の会社である。イオンショッピングモール・香椎浜やマリノア・シティなどの大手商業施設でサービスを提供している。
水を少し(2l)しか使わなくても洗車できる仕組みは洗車液(スマートクリーナー・エコという商標)に秘密があり、汚れを浮かせる能力があるということ。また、洗車液の成分は自然素材を使っており、環境にも優しいということだった。
商業施設に自動車を駐めている間に洗車するサービスを考えたのは、社長がGSの洗車で「待つのが嫌い」といのが始まりだった。また、商業施設側でも、薄暗く人気の少ない駐車場に洗車員が常駐してくれるのは安全上メリットがあるということだった。
このサービスをアジアで展開しようというもの。
まずは、タイ。ここでは、大型ショッピングセンターでは洗車サービスが10数年前から始まっているということだった。社長さんはホテルで洗車サービスを展開できないかと打診していた。タイではホテルが供給過剰状態なので、差別化のために洗車サービスを提供する余地はあるということだった。
日経新聞編集者の後藤氏が勧めたのが、中東のドバイ。ここでは評価が高かった。ドバイはオイルマネーを利用してふんだんに水を使えるのだが、それでもドバイ政府は節水を呼びかけている。ドバイ政府には「石油で得た利益は環境に還元する」というビジョンがあるそうだ。その中で、「日本」というブランド、つまり、高い品質、きめの細かいサービス、信頼できるという強みを活かせば十分に現地で展開できるのではないかと言うことだった。

ビジネスモデルに関して少し疑問があるな。
まず、洗車時間は1回あたり30分強だそうだが、需要と供給の関係はどうなっているのだろう?商業施設の来店者数に合わせて配置する洗車員の数を調整しているのかな?。そういう調整は誰がやっているのか?洗車員はフランチャイズといっていたが、彼らは歩合制なのか?待機している時間の給料はどうなるのか?洗車員にとってリスクが大きくないかな?
また、洗車員を呼び出す仕組みは、駐車スペースに自動車を駐めてから携帯電話で呼び出すというものだったが、合理的といえるのかな?工夫の余地はある気がするな~?

とはいえ、地元福岡の会社なので、ぜひ海外でも成功してほしいと思う。

月曜日にイオンショッピングモール・香椎浜に行って、クイック・ウォッシュを見てきた。屋内駐車場(3F)にあった!。いつも、平置きに駐めているから知らなかったな~。エレベータに一番近いところが洗車専用スペースとして確保してあったぞ!番組と少し違う!。そしてエレベータ前にはカウンターが。これだと、客も注文しやすいかもね。