オイコノミア(2012/11/13放送分)

「賃貸暮らしもいいけれど・・・!?」(後編)
今回は
・一軒家、マンション:いろいろな設備が付いているという点からはマンションといっていたが、一軒家の魅力は?
・新築、中古:新築の場合は宣伝広告費も付いているので、割高。第一期販売というような段階的な販売方法については、価格の人気見合いのための手法だといっていた。中古物件に関しては、住宅性能表示の話をしていたが、これは経済学の話かな?まずは、レモンの市場から話を進めた方が良かったのでは・・・。
・住宅ローンの仕組み:固定金利と変動金利の話をしていた。それから、割引現在価値の話になったが、複利の話はなかった。確かに過去の放送で出てきたが、だからといって省略か?、全く触れていないのはどうかと思うよ。
・近所付き合い:ゲーム理論を使って隣近所との付き合いをどうしていくかという話をしていた。これは少しおもしろかった。
についてだが、あまり深い話ではなかった。
出てきたキーワードとしては
・インセンティブ:持ち家は賃貸よりも、大切に使おうという気持ちが働くという意味で使っていた。普通にマネジメント用語として使われている意味からは飛躍しているかも。
・規模の経済:マンションでは一軒家では難しい、フィットネスジムや、場合によってはプールなども付いているということを指して使っていた。確かにそうだが、何だか無理矢理って感じがしないでもない。
・割引現在価値:今は金利がほとんど0だから、割引現在価値という実感があまりないので、金利5%を想定して話をしていた。今回のキーワードの中ではいちばんちゃんとしていた。
・繰り返し型ゲーム:隣人との付き合いをお互いどうするかを、「気を遣う」「気ままにする」の2つの戦略で分類していた。繰り返し型ゲームであれば、お互いが良い関係を気付く方向に動くという話だった。囚人のジレンマとの違いまで言及をすれば良かったのだが、そこまでは出てこなかった。

今回のテーマ、経済学のキーワードを出してこようという意図は感じるが、少し空回りの感があった。住宅というのはテーマとしては広すぎか?一軒家と共同住宅程度に絞って深掘りしたほうがおもしろいかも。