マネーの羅針盤(2012/12/08放送分)

韓国の現状を読み解くというもの。
サムスン、LGなどに代表される韓国企業は日本のお家芸である家電を席巻してきたが、その韓国も今経済の曲がり角にたっている状況と言われている。というのも、ウォン安が進んでおり、輸出企業にとっては大打撃になっているというもの。
その中で、19日に韓国大統領選挙が行われる。注目は与党の、韓国史上初の女性大統領の座を狙う朴候補(朴正煕元大統領の令嬢)であるが、いずれの候補も、現在の財閥に対して規制をするという方針は変わらない(温度差はあるようだが)。
韓国では1998年の経済危機の時に政府主導で企業の再編が進められて、国内メーカー同士の競争を回避するようになり、急速に力を付けてきた。一方で、そういう財閥に属さない多くの市民には、財閥に対する批判的な意見が多い。
で、大統領候補もそういう市民の票を取り込むべく財閥批判を繰り広げているというもの。しかし、財閥は一方で韓国の経済を引っ張ってきたのも事実であり、どの程度の規制をかけるかに関しては、難しい舵取りが必要となる。

韓国内の財閥(サムスン、LG、ヒュンダイなど)の平均勤続年数を見るといずれも20年以下であり、特にサムスンは10年を下回っていた。人気が高く入社競争が激しいうえ、欧米的な成果主義の導入により社内でも常に競争が行われており、入れ替わりが激しいと言うことらしい。

韓国では、出生率が日本を下回っており、今後急速に少子高齢化が進むことが予想されているということだった。