カンブリア宮殿(2012/12/20放送分)

角上魚類がテーマ。個々は日本海で獲れた新鮮な魚介類を専門に販売している魚介類専門店。社長は栁下浩三氏。
まとめると、
・日本海側の市場で仕入れた魚を各店舗に直送(関東で築地市場にかけない)
・品揃えが豊富
・対面販売
 ・店員が魚介類の知識、調理方法もアドバイスできる
 ・切り身にするなどのサービス
・売り切るための工夫(ロス率0.05%~普通のスーパーの魚介類ロス率が6.6%)
 ・売れ行きをリアルタイムで把握し、刺身や寿司用あるいは唐揚げに加工したりする
・売れ筋の商品でも高値であれば仕入れない
 ・安めの魚を大量に仕入れるが、工夫して売り切ることで利益率の向上に寄与
 ※スーパーなどでは廃棄ロスを避けるため、高くても売れ筋の定番魚を仕入れる
・店員への徹底した教育
 ・包丁を使ったこともない新入社員に一から使い方を教え込む
 ・各店舗のトップ調理人を集めて更なる上を目指すための研修を行う
要は、魚の知識が無い消費者に、食べ方ごと提案していると言うこと。
もともとは、新潟寺泊地区で魚介類の卸問屋をしていたが、昭和40年代にスーパーマーケットが台頭してきて、卸では太刀打ちできないことになり、小売に進出。その後関越自動車道開通により関東へ進出。海のない群馬の高崎などで食文化を変えたとして高崎の市長から表彰されたこともあるそうだ。最初はフランチャイズによる展開も行ったそうだが、フランチャイズだと個店に目が届かず、2日目、3日目の魚も売ったりしており、そういった店からは自然と人が離れていったそうだ。
来店者が目的買いではなく、店員との対面で今日の料理を決めるというような状況を演出しているという気がした。その提案型の販売が、お客様に受けていると言うことなんだろうな。