ガイアの夜明け(2012/11/13放送分)

シリーズ「働き方が変わる」第2 弾 働くママがニッポンを変える!と題して、働く女性を巡る環境の変化に関して解説するもの。
まず、女性の労働力率グラフが紹介されていたが、以前は典型的なM型だったが、ここで紹介されているグラフはずいぶんとMの溝の部分が埋まっている気がする。結婚、出産を機に会社を辞めない女性が増えているのかな。

前半は、ある派遣社員の夫を持つ家族で、主婦がUSJのアルバイト(バリアブル)の採用面接に挑戦するというもの。
USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)では、メイン層をカップルからファミリー層へとシフト。2012年は開業年以来の来場者数を見込んでいるそうである。ここでは、5,000人のスタッフ中、3,500人程度(7割)が女性ということであった。家族に対するおもてなし(ホスピタリティ)として女性スタッフのきめ細やかさが欠かせないということだった。

後半は、佐川急便で女性が活躍しているところを取材したもの。
日中に自宅で荷物を受け取るのはほとんど女性なので、配達人も女性のほうが気兼ねなく、安心できるそうである。
また、女性目線で始めた新サービス(靴の宅配リペアサービス)など、女性ならではの視点で売上を伸ばしている。
一方で、女性のトラック・ドライバーは6%とまだまだ低い。そこを伸ばすのが今後の課題。で、佐川では三輪の電動小型トラックを開発していた。大きさとしてはゴルフ場のカートの後席を荷物スペースにしたような感じのもの。普通免許で乗ることが出来て一般道も走れるそうだが、静音で歩行者が気付かないこともあるそうで、歩行者に気付いてもらう仕組みを設けることが課題とあった。

こういった女性の社会進出のためには、
・育児休暇の拡充
・勤務時間の弾力化
などが必要だね。今回紹介した企業は女性を企業の中核力と考え、制度改革などに腐心してきて今結果が出てきたというところかな。

アジアの風(2012/11/10放送分)

角野製作所が作る超小型水力発電機「ピコピカ」がテーマ。この発電機はアルキメデスのスクリュー(螺旋水車)とLEDライトがセットになったものであり、道ばたのU字溝などでも流量が5l/sec程度あれば発電可能。組み立て式だったが、塩ビパイプや自転車の発電機などを使っていた。出力は数Wであり、現在は公共施設や教育施設などでの評価用、携帯電話の充電やLEDライト、害獣除けの電線などに使われている。
番組では効率の良いスクリューの開発に時間がかかったといっていたが、相手が水だから非圧縮の粘性流体なので、ピッチだけの問題だと思うのだが・・・。
このピコピカは、国内では「水利権」の問題で設置するための許可取得に半年以上時間がかかっていたとか。しかしながら、東日本大震災の後で注目され、水利権の問題も法律改正で簡素化されたそうである(具体的には用水路などでの設置許可が不要になった)。
これを、東南アジアの無電化村などに設置していこうというものだったが・・・。
ベトナムでは
・出力が小さい。屋内照明2個+TV1台程度の出力がほしいということ
・持ち運びが出来るほど小型であるということは逆に盗まれる可能性が大きいと言うこと。特に日本と同じように設置していてはだめ
ミャンマーでは
・コストダウンが必要。現地の労働者は、現時点ならば安価で比較的良質の労働者が確保できるかも知れないので、現地生産はどうか?
・獣害対策としてはイノシシよりもネズミ
・ODAなどを利用して村全体を巻き込んだ設置が良いのではないか

レジャー用としては大きすぎて車に載らないだろうし、家庭用としては力不足という感じ。国内であれば、前述の獣害対策用の電力や、リモートセンシング用、あるいは監視用機器の電力として使えるかも。畑の真ん中まで電線を引かなくて良いし、太陽電池パネルのように天候に左右されない。
しかし、螺旋水車は、落ち葉や木の枝などのゴミなどが引っかかって、停止することがいちばん不安。見たところ、流入部にフィルターなどを付けていないようだったが。このあたりの対策はきちんと出来ているのだろうか?

未来世紀ジパング(2012/11/12放送分)

【池上彰の2週連続企画!強いアメリカ、弱いアメリカ①】
池上彰氏が、米国大統領選挙を通して、米国の現状を読み解こうというもの。
前半:移民の話
米国では不法移民が1,200万人程度いるとみられる。多くはメキシコ国境を乗り越えて米国内に入国してくるらしい。人種としてはヒスパニック系。そのなかで、オバマ氏は、一定の条件を満たす不法移民に対する寛容な政策を発表した。ということで、米国内の(合法的な移民の)ヒスパニック系の有権者達は同朋に対する寛容な政策を採ったオバマ氏を支持したと言うこと。
不法移民は、米国人がしないようなブルーカラー系の仕事もいとわずに行っているので、米国内産業においては不可欠な存在というジレンマもある。番組では、不法移民の取り締まりが厳しくなったためやむを得ず国内の失業者を雇った農家が、全く働かずに携帯電話ばかりいじって最後には逃げ出した彼らを憤っていた。
後半:同性愛の話
オバマ氏は米国大統領として初めて同性愛を認める発言をした。これら同性愛に対して寛容なのは民主党支持層に多い。一方で共和党支持層は保守的で、同性愛を認めない場合が多い。そこで民主党の地盤の州、共和党の地盤の州、によって同性婚を認めたり、認めなかったりと、はっきりと分かれていた。

来週は、もの作りなど、米国国内産業に関して。ちょっと楽しみ。

日本国内でも就労人口の減少により、国内労働力の確保が課題になっている。ということで、移民問題は日本にとっても重要な問題かな~。

マネーの羅針盤(2012/11/10放送分)

米国はオバマ大統領の再選、中国は胡錦濤国家主席の後を継いで習近平副主席がトップに就くということで、これらを踏まえた投資戦略について解説するもの。
中国は共産党大会で胡錦濤氏が2020年までにGDPを2倍にすると発表した。2倍というと950兆円。だが、中国国内は一人っ子政策などにより労働者人口が高齢化が進んでおり、そう簡単には行かないだろうということだった。習近平氏にとっては難しい舵取りが予想される。
一方でオバマ氏再選は市場は織り込み済みだった。そして、11月決算のヘッジファンドが利食いのために売りを仕掛けていて、アップルやグーグルなどの優良銘柄を含めて売りが進んでいる。今後、売りが一巡して、クリスマス商戦に入る頃にまた市場が値上がりすると言うことだった。
再選されたオバマ氏が外遊先に選んだのは、ミャンマーなど東南アジア諸国。これは中国包囲網のためか?。対決姿勢が明確になってきている・・・。

市場に関して、日経平均は続落。NYダウも大幅下落。米国議会選挙の結果、日本と同じようにねじれ国会が続くことが確定したため、財政の崖に早急に対応できないという警戒から売りが先行したとのことである。
個別銘柄ではアップルの株価下落が顕著。iPhone5発売後20%以上下落していることになるという。競争激化のために粗利益率が低下するのではないかという懸念と、増税問題から売りが膨らんでいる模様。ここでいう増税とは、株式売却益への税率が現行の15%から来年は20%以上になることが予想されていることである。アップル株に関しては上昇率が高かったので今のうちに株式を売却して利益を確定しておこうという動きがあるのではと考えられている。

中国のPMI(購買担当者景気指数)は12ヶ月連続で50%を割れている。PMIはGDPを数ヶ月先行しているが、50%を大きく割っているわけではないが、その期間が長いのが問題。新しい指導体制の元で景気対策にも本腰を入れると言われているが、事態はそう簡単には行かないかも知れないとのことだった。

オイコノミア(2012/11/07放送分)

「賃貸暮らしもいいけれど・・・!?」(前編)
賃貸か、持ち家かという話。ゲストは、安藤至大さん(日本大学大学院総合科学研究科准教授)。
解説としては以下のようなもの。
1.家から受ける効用は、新築時がいちばん高くてその後下がっていく。でも、賃貸であればいつでも条件の良い部屋に借り換えられることから、効用と時間の積(グラフの面積)は賃貸のほうが高くなる・・・という。
2.個人の資産運用という観点から、家を所有すると資産のバランスが悪くなる。・・・つまり、現金預金や株式などへのバランス良い投資ができない・・・という。
3.家を買って自分で住むと、他人に貸すという機会費用を失っているという。
こういう話になると賃貸を勧めているのかと勘ぐってしまうが・・・。

でも、何だか違和感がある解説なんだよね。反論としては以下の通り。
1.は条件の良い部屋のコストは家賃に反映されているはず。また持ち家でもリフォームなどを行うことは可能なので一概にグラフのようにはならない。また、家賃とローンの大小関係は具体的な数値で比較しないと何ともいえないのではないか!
2.も同じで、家賃あるいはローンの金額を具体的にしないと、残りの可処分所得の資産運用の話はできないのではないか!
3.も、実際に持ち家を所有していても、他人に貸し出して、自らは賃貸に住んでいる人もいることだし、機会費用の損失にはならないでしょ!
番組の展開の仕方としては、今回のような点よりも、実際に家賃とローンとで支払金額を比較し、ローン完済後の残存価値も含めてトータルで損得を話したほうがおもしろいと思う。それから、固定資産税とかの話への展開もできたのに。うーん、どうしてそうしなかったのだろう。つまり、正常な物件であれば、賃貸では家主が介在してその人への収入が発生していることを考えると、その分だけ店子は余計な支出をしていることになる。それは家主の不労所得になって・・・というように、話が持って行ければ良かったのでは?

後半はヘドニック・アプローチの話。ヘドニック・アプローチとは、住環境の価値を計測する手法として有名なもので、土地や建物などの価格と特性に関する大量の属性を、軽量統計学的手法を用いて算出するもの。でも、番組内での説明は非常に不十分だった。

今回の経済学的な話はあまり当を得ていない気がした。もっとちゃんと構成してほしいな。構成はディレクターがしているのかな?それともゲストの大学教授がしているのかな?いずれにしろ複数の人によるクロスチェックが望ましい・・・。
ということで、今回の内容はストレスがたまったな・・・。

カンブリア宮殿(2012/11/08放送分)

【タイヤ世界一!勝ち続ける“純国産”巨大メーカー】
ということで、ブリヂストンの話。だが、番組は巨大企業の多岐にわたる事業を紹介するばかりで、あまりおもしろみがなかった。
・ブリヂストンの沿革の話。よく知られている「石橋」を逆にして英語にした話。
・地下足袋の製造から始まって、その後タイヤに進出するとすぐに輸出を始めた。(1949年だったかな)
・直径4mもある巨大タイヤを作っている。(これは北九州工場だったな。セキュリティが厳しく、画面はモザイクばかりだった)
・航空機のタイヤ、特に787用ではシェアが100%に近い。
・免震構造のゴムでも、国内シェアは50%でトップ。
・リトレッド、つまり中古のタイヤを回収して表面を削り、トレッドパターンを張り直すという技術でも、大手で手がけているのはブリヂストンだけ。
・海外に70,000haの天然ゴム農園を持っている。
とかいう話ばかり。
一つおもしろかったのは、課長職以上は4桁の部門コードで表されると言うこと。社内の調整を行うときなど、部門名が長くて呼びにくいので創業者が4桁の部門コードを考えたのだとか。ずいぶんユニークだが、番号の意味を知らないと全く何を言っているのか分からない。でも、社員達は符牒が短くなるので便利だと言うことらしい。

ブリヂストンは、言わずと知れた福岡県の久留米発祥のグローバル企業。だから、どんな話が出てくるか楽しみだったが、あまり目新しい話はなかった。過去に紹介された事業内容のみだった。う~ん、これだけ大きいと深掘りも難しいのかもね。

ガイアの夜明け(2012/11/06放送分)

「働き方が変わる」①あなたはこれからどう働きますか?
大手家電などで大量の早期退職を出すなど終身雇用制度の崩壊、そして昨年の東日本大震災を契機に家族と仕事のあり方が変わるなど、仕事を巡る環境の変化をまとめたもの。
1.Panasonicとの合併したSANYOを退職した人たちが、有機ELベンチャー(イー・エル・テクノ)を立ち上げる話。SANYOの有機EL事業は、研究開発段階で業績の悪化により撤退。その後、志を一つにする仲間が集まってベンチャーを立ち上げた。この会社は熊本県の合志市にある。有機ELの中でも照明に特化して製造しているという。まだLEDよりも割高で、なかなか受注には至らないようだ。但し、有機ELはLEDに比べても省エネで、かつ紫外線などを含まないので、対象物に対するダメージを与えない。そういった意味では美術品の展示照明などによいのではないかと思うが、そういった市場にアプローチしているのかな?で、「イトーキ」に営業に行ったときに、まさにそのような美術館などの間接照明に使えそうだと言うことになって、とりあえずショー・ルームにおいてもらえるようになったとのこと。
2.グリーでは、新卒社員の給与が最大年収15,000,000円ということだった。ここではゲームを開発するエンジニアが中心だった。ここでは、平均年収が7,500,000円というから大手企業並みはあるな。新人の選考のために、大学生向けのソフトウエアコンテストを開催し、好成績を残した人に対しては入社するようアプローチをしているそうである。ゲームアプリのアイデアと、有望な学生をゲットできる、一挙両得の仕組みだな~。
3.被害日本大震災を契機に大手食品メーカーを退職して、NPOとして被災者の支援をしている人の話。そのNPOとは、セカンドハーベストパンという、以前番組でも紹介されたNPOで、俗に言うロス食品をメーカーからただで仕入れて被災者に配るというグループだが。

大学生の志向としては、安定志向だそうで、今の会社に一生勤めようという社員が60%を超えているそうである。一方でチャレンジ精神が旺盛な学生もおり、いわゆる二極化の様相を呈している。という感じで、仕事に関して多様性が増しているという話だった。

未来世紀ジパング(2012/11/05放送分)

【世界に羽ばたく!ニッポンの技術6 食品ロボット】
オーストラリアで寿司ブーム。でも、しゃりはロボットが握っている。そのため、バイトでも寿司が作れるそうだ。そして、にぎりだけでなく、巻き寿司もブームが起こっていて、大学の構内で学生がお昼に巻き寿司を食べていた・・・ちょっとびっくりしたな。オセアニアの寿司店の人口比率は北米と同じということで、ブームのほどが分かるというもの。巻き寿司は片手で食べられることから「ハンド・ロール」とも呼ばれている。勿論巻かれている中身のネタは、エビフライやとんかつ、チーズ&キュウリなど、まさにグローカルだった。
番組でインタビューを受けていた日本人の寿司職人は「握り3年、巻き8年」と言っていた。それだけ修行を積まなければちゃんとした寿司は作れないのだが、ロボットを使えばあっという間にできる。
ということで、今週はそのにぎり寿司のしゃりを握ったり、巻き寿司を巻いたりするロボットを始め、日本産の各種食品ロボットの紹介。オーストラリアのメルボルンで食品の見本市が開かれていたが、そこに出品していたのが、巻き寿司を作るロボット。そのロボットを作っているのが、鈴茂器工という日本の中小企業。
巻き寿司ロボットは日本では具も一緒に巻くのだが、オーストラリアでは巻くネタが多くてうまく巻けない。そこで鈴茂器工ではしゃりのシートだけを作る仕様にしたところ大ヒット。この辺は中小企業のフット・ワークの良さが覗えるな~。
食品ロボットは、肉まんや春巻きを包んだり、チャーハンを炒めたり、鮭の切り分けをしたり、フランクフルトやおでんの具、焼き鳥などの串刺しをしたりするロボットなど多岐にわたる。
番組で紹介していたのは、以下の企業
大英技研:包む技術で世界一。デモではうまいこと春巻きを包んでいた。まるで風呂敷でものを包むような丁寧さだったけれど、1時間あたり1,800個包めるというからすごい。この春巻きを包む技術を応用して、インドのサモサ、メキシコのトルティーヤなどを包む機械として海外に輸出されており、引き合いが殺到しているそうだ。
コジマ技研工業:ここは、社長を入れて5人という本当の小規模企業だが、串刺しをする技術では世界一であった。焼き鳥を串刺ししていたが、串で縫うように具を波打たせて刺すことで職人技の串刺しができるということだった。これは、1,500個/時間刺せるという。また、デモでスイートコーンを刺していたが、あんな小さなものを10個程度串刺しにしていた・・・すごい。ここのグローカルは、タイからの注文でシュウマイを4個串にするというもの。これも試作を重ねてうまく対応していた。
日本の中小企業は、外国からヒドゥン・チャンピオン(隠れたチャンピオン)と呼ばれているそうだ。良い技術を持っているが、よく見えない。でも、ITの普及で状況が一変した。英語のHPを作って海外に発信することで、世界から引き合いが来る時代になりつつある。・・・と言っていたが、本当にHPだけで引き合いが来るのかは疑問。

最後に、大手機械メーカーも食品ロボットに参入していく話で、兵神装備というモーノポンプで高いシェアを誇る機械メーカーが登場していた。モーノポンプとはアルキメデスのスクリューのように脈動せずに軸の回転によって内容物を移送させる仕組みであり、粘性の小さな液体に対しては効率が悪いが、粘性の大きな液体を移送することができるポンプ。そこが、ポンプの技術を応用して人工イクラを作るロボットを試作していた。内側と外側の二重構造のノズルから液体をうまいこと吐出させると、内側から出た液体を外側が包んでイクラのような形になる。あれ、でもこの人工イクラ、どこかで見た気が・・・。どこだったかな?
それから、パラレルリンクロボット(のようなものだと思う)を使ってお菓子を振り分けしている装置も紹介されていた。パラレルリンクだから確かに高速に仕分けできているな・・・。これは安川電機だったな。

最初に紹介された鈴茂器工を含めて紹介された3社の中小企業はいずれも規模は小さいが、
・オンリーワンの技術を持っている
・顧客の要求に応じて柔軟に仕様を変更することができる
・研究開発に力を入れている
という共通点があった。今後中小企業が生き残って行くには、これらの要素が必要か・・・。

今回紹介されていた食品ロボットの多くは、(多分)シーケンサで動いているような気がするな。だから、前職のようなRTOSでソフトウェアによる制御はあまり関係ない・・・。こういうのは、RTOSで作らなくても十分なのだろうな~~。

アジアの風(2012/11/03放送分)

今週の会社は、ショッピング・センターなどの駐車スペースで、水を少ししか使わずに洗車を行うサービス「クイック・ウォッシュ」を提供しているアイエフリバース。地元福岡市の会社である。イオンショッピングモール・香椎浜やマリノア・シティなどの大手商業施設でサービスを提供している。
水を少し(2l)しか使わなくても洗車できる仕組みは洗車液(スマートクリーナー・エコという商標)に秘密があり、汚れを浮かせる能力があるということ。また、洗車液の成分は自然素材を使っており、環境にも優しいということだった。
商業施設に自動車を駐めている間に洗車するサービスを考えたのは、社長がGSの洗車で「待つのが嫌い」といのが始まりだった。また、商業施設側でも、薄暗く人気の少ない駐車場に洗車員が常駐してくれるのは安全上メリットがあるということだった。
このサービスをアジアで展開しようというもの。
まずは、タイ。ここでは、大型ショッピングセンターでは洗車サービスが10数年前から始まっているということだった。社長さんはホテルで洗車サービスを展開できないかと打診していた。タイではホテルが供給過剰状態なので、差別化のために洗車サービスを提供する余地はあるということだった。
日経新聞編集者の後藤氏が勧めたのが、中東のドバイ。ここでは評価が高かった。ドバイはオイルマネーを利用してふんだんに水を使えるのだが、それでもドバイ政府は節水を呼びかけている。ドバイ政府には「石油で得た利益は環境に還元する」というビジョンがあるそうだ。その中で、「日本」というブランド、つまり、高い品質、きめの細かいサービス、信頼できるという強みを活かせば十分に現地で展開できるのではないかと言うことだった。

ビジネスモデルに関して少し疑問があるな。
まず、洗車時間は1回あたり30分強だそうだが、需要と供給の関係はどうなっているのだろう?商業施設の来店者数に合わせて配置する洗車員の数を調整しているのかな?。そういう調整は誰がやっているのか?洗車員はフランチャイズといっていたが、彼らは歩合制なのか?待機している時間の給料はどうなるのか?洗車員にとってリスクが大きくないかな?
また、洗車員を呼び出す仕組みは、駐車スペースに自動車を駐めてから携帯電話で呼び出すというものだったが、合理的といえるのかな?工夫の余地はある気がするな~?

とはいえ、地元福岡の会社なので、ぜひ海外でも成功してほしいと思う。

月曜日にイオンショッピングモール・香椎浜に行って、クイック・ウォッシュを見てきた。屋内駐車場(3F)にあった!。いつも、平置きに駐めているから知らなかったな~。エレベータに一番近いところが洗車専用スペースとして確保してあったぞ!番組と少し違う!。そしてエレベータ前にはカウンターが。これだと、客も注文しやすいかもね。

マネーの羅針盤(2012/11/03放送分)

米国大統領選挙まで秒読み。そこで、今回の大統領選から採用された「スーパーPAC」に関して。
今回の大統領選挙では両陣営合わせて1,600億円もの献金があって、これは史上最高である。こんなに金額が膨らんだのはスーパーPACのおかげ(せい)と言われている。スーパーPACとは独立支援団体のことで、これらが集める選挙資金に上限を求めないというのが、先日最高裁が判例を出した。ちなみに、個人の献金額は5,000ドルが上限で、これは変わらず。と言うわけで、各候補を独立して支援する団体の元に巨額の金が集まった。で、スーパーPACは膨大な資金を何に使うかというと、相手陣営に対するネガティブ・キャンペーンに使っている。特にTVなどのCMであるが、金を使っているだけあって、おもしろいものがたくさん登場した。番組で紹介されたのを見たが、両陣営ともえげつないCMを作るな~という感じ。度を過ぎている感じがするな。もっとも、独立支援団体だからオフィシャルなものではないのだけれど・・・。実際、今はYouTubeなどで、今回の番組で紹介されていない、それらのCMも見ることができる。
で、結果が気になるところではあるが、オバマ氏有利と言われているが、その差はわずかで予断を許さない。選挙人の数が269:269で引き分けになる可能性も取りざたされている。その際は、米国議会の下院が大統領、上院が副大統領を選ぶ。ご存じの通り下院は共和党が優位だからロムニー氏、でも上院は民主党なんだよね。ねじれ国会・・・、ここもか~~。

気になった言葉:ファクト・チェック
 米国ではインターネット上にジャーナリストが集まって、大統領が発言した言葉が本当に正しいのかを検証しているそうだ。ディベートの中に出てくる数字は、誇張や勘違いを含め、事実でないものもある。それを検証しているそうで、ジャーナリストとして正しい仕組みだなと思った。日本でもジャーナリストがちゃんと検討すれば、iPS関連で森口尚史氏の誤報もなかっただろうに。あれは、せっかくのお祝いムードに泥を塗るような報道だった。

日経平均は118円の上昇で再び9,000円を回復している。米国では、金曜日に雇用統計が発表され、「非農業部門雇用者数が171,000人」と市場予測120,000万人を大幅に上回った。しかしながら、大統領選挙を控えて模様眺めの雰囲気となり、NYダウは13,093.16ドルと▲139.46ドルとなった。同様にナスダックやS&P500指数も下げている。
雇用統計の結果はオバマ陣営にとっては追い風だが、オバマ政権下では失業率が高い水準を維持したままであることもまた事実ということ。
ハリケーン・サンディに寄る被害額は200億ドルにも及ぶという話だが、NYでは明日開催予定のNYシティー・マラソンが中止となった。海外から20,000人の市民ランナーも参加する予定であり、イベント全体で3億4,000万ドルの経済効果がフイになったと言うことである。

あ、忘れていたけれど、「財政の崖」の話も少し出てきた。これは、米国で今年末から来年にかけて多くの補助金などが期限切れを迎え、実質的な大幅増税になってしまうということ。財政的にはありがたいが、市場は冷え切ってしまうことが予想され、何かの手当が必要ではないかと言うことになっている。米国新大統領の最初の課題である。