カンブリア宮殿(2013/01/24放送分)

【強烈デフレの戦い方!ピンチの時こそ決断だ!】と題して、リンガーハットの米濱和英氏がゲスト。
最近は天神地区でお昼を食べるときに、リンガーハットはよくお世話になっている。長崎ちゃんぽんは現在528店舗を展開しているそうで、九州域内はもとより、関西、関東地区~そして北海道まで展開している。
ちゃんぽんは、元々長崎の食堂における中国人留学生のまかない食だったそうだ。それが1890年代で、そこから長崎、熊本、福岡などに渡ってそれぞれご当地のちゃんぽんへと派生していた。そんな中、初代社長の米濱氏の兄が長崎で食堂を経営しており、米濱氏が長崎を訪れた際に長崎のちゃんぽんに初めて触れて、そこから長崎ちゃんぽんを提供する店をオープンすることになったそうである。
番組は、まずはリンガーハットの生産技術研究所の紹介。店内のキッチンを自動化するための装置の開発を行っていた。しかし、手づくり的な装置が多い。機械化は、調理が複雑なちゃんぽんの品質を安定化させるものだそうだ。
続いて、リンガーハットの危機の話。2005年に米濱社長が退任、その後の外食不況により、クーポンなどを連発、2007年は140,000千万円の最終赤字となった。赤字の50店舗を閉鎖、クーポンを廃止。それから、野菜の国産化。これが最大の難関だったようで、社内の反対、仕入れ先の確保など。そして、国産野菜のちゃんぽんを従来より100円上げて発売。
そうして、いったんは息を吹き返したのだが、2012年になって再び外食不況により業績が悪化。しかし、今回はメインのちゃんぽんの値下げはせず、新たに低価格商品である「海鮮とくちゃんぽん」を500円のワンコインで試験販売。それが大好評となり全国で販売されることになった。一方で、セルフ携帯の店舗もオープンさせ、そこではランニングコストの削減により安い価格(490円、通常より60円引き)で提供していた。
まとめとしては、デフレだからと言って安易な値引き競争には陥らない。主力商品を安く売ると言うことは、自分たちの価値を下げているのと同じだということ。
リンガーハットに関しては、利用することが多いのだが、従業員のオペレーションとか、店舗の清潔さとか、問題があるところも多い。その点の改善をしてもらいたいものだと思う・・・。