現地コンサルタントの解説によるアジア進出の鍵ということで、今回はインドネシアを特集。
まずは、インドネシアの現状だが、2004年のユドヨノ政権発足後は政権が安定、それに伴い経済成長が続いている。人口構成は典型的なピラミッド型で若年層が多い。
消費の傾向としては、所得の向上が続き、それにともないバイクの販売が伸びている。販売台数の「伸び」が100万台ペースというからすごい。また、今後は自動車の販売も伸びていくだろうと言うこと。
日本のメーカーが狙う市場としては「BOP(Base Of Pyramid)」と呼ばれる低所得層。日用品などを小分けパッケージで販売することで、市場開拓に成功している事例が多い。(シャンプー剤やら、洗剤やらを1回~数回で使い切るパッケージにするというもの)
インドネシアにいち早く進出して成功した例として紹介されていたのは、滋賀県湖南市にある甲西高周波工業と呼ばれる会社。ここは高周波による電気焼き入れを専門に行う会社で、エンジンなどの精密部品に必要な焼き入れを得意としている。海外展開としてまずタイに進出。当時、同国には同業者が全くいないという状況で、先行者利益により業績が急拡大。そしてその次に狙ったのがインドネシアで、ここでも先行者利益により大きなシェアの獲得に成功しているというもの。