お台場の日本科学未来館で行われている、企画展「波瀾万丈!おかね道―あなたをうつし出す10の実験」を又吉さんと大竹教授とが訪れて、お金の使い方をベースとして行動経済学の話。
ひさびさの投稿だが、その間、番組を見ていなかったわけではなくて、面白いと思うネタではなかったので、割愛していただけです・・・。
まずは、未来ATMで、「見知らぬ人と\1,000を分け合う問題」のはなし。これは、相手が自由に割合を決めることができ、貴方がそれに合意すれば、二人ともお金をもらうことができ、同意しなければ、二人ともお金をもらえないもの。これは、行動経済学の教科書には必ず出てくる実験で、合理的に考えれば、相手のどんな提案でも受け入れるはずである。しかし、人間は不合理な生き物で、その通りにはならないというもの。又吉さんは、当然のごとく「相手\900、自分\100」という相手側が出してきた提案を拒否。二人とももらえないという結論に。
次は、宝くじの番号に関して、ぞろ目の番号のくじと、数字がランダムなくじのどちらを選択するか、そして、次に、1/10,000の宝くじ1枚と、1/100,000の宝くじ5枚のどちらを購入するかというクイズ。又吉さんは、最初の問題は、揃っていない方を選んでしまい、次は1/100,000の宝くじ5枚を購入する方を選んでしまっていた。番号が揃っていようがいまいが当選確率は同じなのだし、1/10,000のくじ1枚のほうが期待値は高いのに・・・。ということで、これはヒューリスティクスという、行動経済学の重要な考え方に関するもの。
さらに、「A:1年後の\1,000と、B:1年と1週間後の\1,400」のどちらを選ぶか、そして「A:今日の\1,000と、B:1週間後の\1,400」のどちらを選ぶか?という問題で、又吉さんは現在志向バイアスが強い選択を行っていた。つまり、「B:1年と1週間後の\1,400」「A:今日の\1,000」を選択していた。
また、損失回避バイアスの問題として「A:50%の確率で\20,000を得るか50%の確率で何も得られないか、B:確実に\10,000を得るか?」「A:50%の確率で\20,000を失うか50%の確率で何も失わないか、B:確実に\10,000を失うか?」というものが出ていた。これも、又吉さんは「B、A」を選んでいた。
って、これらは行動経済学の実験のおさらいだったのだが、又吉さんは、今回は多数の人が選択する傾向と同じ傾向を示していた。
最後は、又吉さんと大竹教授との対談で、ナッジの話。ナッジとは軽く一押しするというもの。よく使われるのは、アンケートの回答などを選択する際にデフォルトをどちらにするかで、アンケート結果が変わってしまうというもの。これは、悪用するととんでもない手法なのだが・・・。
ということで、行動経済学満載のオイコノミアだったが、私はそれよりも、日本科学未来館の企画展を見に行きたくなった~~!。