最近ちょっと行動経済学の本をあれこれと読み返しているので、頭の中が行動経済学のことでいっぱいになっています。そこで、またぞや行動経済学からテーマを絞って文書を起こしてみたいと思います。
というわけで、ヒューリスティックス(heuristic(s))の話です。カタカナ表記では「ヒューリスティックス」「ヒューリスティクス」(小さい「ッ」が入るかどうか)の2種類があるようですが、ここでは「ヒューリスティックス」で統一します。
ヒューリスティックスとは人間の思考における重要な要素の一つです。また、コンピューターの分野でも簡便な問題解決方法の一つとして確立されています。人工知能においても当然必要な考え方になります。
ヒューリスティックスがうまく働けば、我々は短時間で「最適解」にたどり着くことが出来ます(ここでは「正解」ではなく「最適解」という表現にしています。最適解は正解に近い解で実用上問題ないレベルの解のことです)。
しかしながら、人間が誤った選択をするのもこのヒューリスティックスの影響によるところが多いです。コンピューターの世界であれば、操作する人間側がヒューリスティック法を「使う」「使わない」を判断すれば良いのですが、我々人間自身はヒューリスティックスを無意識で使ってしまっているので気をつけなければなりません。