スペース・シップ・ワン

 【ワシントン和田浩明】民間初の有人宇宙船「スペースシップワン」は4日、米カリフォルニア州モハーベ砂漠から2度目の宇宙飛行実験に挑み、成功した。米の財団が実施している「エックスプライズ」(X賞)コンテストの条件である「3人乗りが可能な宇宙船で、2週間以内に2回、高度100キロに到達すること」を満たし、賞金1000万ドル(約11億円)を獲得する見通しとなった。(毎日新聞)
Yahoo!ニュースより

 どうやら、スペース・シップ・ワンが、エックス・プライズを獲得しそうです。やったね!
 スペース・シップ・ワンは、今回2度目の飛行を成功裏に行い、2週間以内に2回、高度100キロに達するという条件を満たしました。これは、機材を整備してすぐに再び打ち上げることができるという将来の宇宙往還機を見据えた条件と言うことですね。
 スペース・シップ・ワンは、まず、母機に抱かれて一定の高度まで上昇します。そこで、母機から切り離されて、自機のロケットに点火して一路大気圏外層まで向かいます。高度100キロというのは、だいたいスペースシャトルの軌道高度です。今回の飛行は弾道飛行で一瞬高度100キロを突破した程度なんですが、それでもたいしたものだと思いますよ。
 大気圏内でまず固定翼の母機に抱かれていき、そこから切り離されて上昇していくという機構に魅力を感じますね。そういえば、1947年10月14日に初めて音速を突破した、チャールズ・イェーガーの操縦するX-1もB-29という母機に抱かれて上空まで行った後、母機から切り離されて音速を突破しました。そういう過去の歴史的な機体とだぶって考えてしまうからかも知れません。
 今回の成功が、宇宙往還機の新たな時代を切り開くことを期待しつつ。

2004年10月5日 | カテゴリー : 飛行機 | 投稿者 : assak