アジアの風(2012/12/08放送分)

現代版オート三輪を東南アジアに売っていこうという、株式会社日本エレクトライクがテーマ。
昭和40年代くらいまで日本で走っていたオート三輪を現代風の電気自動車にしたもので、エレクトライクという名前。特性としては、四輪車よりも小回りがきき、二輪車よりも安定しているというもの。何となくタイのトゥクトゥクというタクシーを連想させるもの。カーブでの安定性を確保するために、後輪は左右独立のモーターで制御を行っている。というが、減速しながらステアリングを切るとやはり不安定になるのでは?と思ってしまった。
開発の歴史の中で、やはり最初はタイのトゥクトゥクを輸入してみたのだそうだ。しかし、寄せ集めの部品で作られていて重量も重いことが判明し、自力開発に踏み切ったと言うことらしい。しかし、すべてのパーツを一から作るというわけではなくて、ボディはインド製の三輪自動車をそのまま流用し、バッテリーは中国製のものを積み、というように、いいとこ取りをしている感じだった。
で、このエレクトライク、国内であれば、宅配などの需要がありそうだと思うが。
これを東南アジアに売っていこうというものだが。価格がやはりネックかな。
で、評価だが、やはり価格の評価が最低だった。現時点での販売価格が100万円というから高すぎる。しかし、シンガポールでは価格はそこまで低い評価にはならなかった。
また、シンガポールは東南アジアのショールーム的な性格があるということなので、そこで開発して売っていくことが東南アジアで市場を広げていくうえで重要なのではないかと言うことだった。

この会社の役割は開発というよりも組立という感じのような気がした。たしかに、左右独立のモータ制御をステアリングと連動させるのは一つの技術だが、それほど高度なものでもないので、模倣もされやすいのでは?あまり、優位性というものを感じないなぁ。