エンジェリックレイヤー?

 今日はアニメネタから入りますが途中からコンピューターネタに変わります。(^_^;)
 アニメ「機動天使エンジェリックレイヤー」のお話し。
 主人公の鈴原みさきは「エンジェリックレイヤー」という人形を使ったバトルアクションゲーム?を通して成長していきます。そして、離ればなれだった母親と再会します。(主人公のCVは榎本温子、母親の鈴原秋子のCVは井上喜久子でした。温ちゃんの話はまた今度。)
 あまりにも短いあらすじでした。このエンジェリックレイヤーというバトルアクションゲームは、身長20~30cmくらいの人形(エンジェル)同士を特定のフィールド(レイヤー)上で戦わせるゲームです。エンジェル自体にはバッテリーなどは搭載していなくて、レイヤーからのエネルギー供給を受けて動きます。(従って、レイヤーから外れると動けません。)エンジェル自体がモーターなどを持っているのかどうかは不明です。意外とレイヤーの力で動いていたりして。
 で、このエンジェルを動作させるために操縦者はヘッドセットをかぶります。ヘッドセットを通して人間の思考を機械が読みとり、その思考通りにエンジェルを動作させるのです。
 このヘッドセットらしきものが、いよいよ日の目を見るかも知れません。

 サンフランシスコ発――煩わしいキーボードやジョイスティックなんて放り出して、自分の脳を直接コンピューターにつなげられたらいいのに、と思っている人は多い――とくに、キーボードやジョイスティックが使えない人はそうだろう。

 マサチューセッツ州フォックスバロにある株式未公開企業、 サイバーキネティックス社が考案した「ブレイン=コンピューター・インターフェース」(BCI)はこの夢を実現してくれるもので、数ヵ月後には四肢麻痺患者5人を対象に臨床試験が行なわれるかもしれない。

 『ブレインゲート』(BrainGate)というこのシステムを使えば、四肢が全く動かない人でも、思考する際に生じる脳内信号だけを利用して、コンピューターやロボットを操作することはもちろん、将来的には、麻痺した筋肉に信号を送る経路を新たに確保して、自分の筋肉まで動かせるようになる可能性がある。臨床試験がうまくいけば、2007年までに製品化もあり得る。
(Yahoo!ニュースより)

 「機動天使エンジェリックレイヤー」のバックストーリーを思い出しました。そもそもエンジェリックレイヤーの開発をしたのは、主人公みさきの母親秋子の病気の治療を担当したスタッフの人(いっちゃん、CV:小野坂昌也)でした。彼は、脳波で操作できる義肢(秋子の場合は足が不自由)の開発に心血を注いでいたのですが、予算不足で開発断念の憂き目に遭います。そこで、彼は脳波で操るエンターテイメントロボット(エンジェル)とそのエンジェル同士を戦わせる試合を企画します。その試合は全国規模で定期的に行われることになり、その収益で義肢の開発を続けることになります。このニュースはまさにそのエンジェリックレイヤーを地でいっている気がします。
 ニュースでは、脳内にプレートのようなものを埋め込み、脳内の信号を直接読み出すような仕組みのようです。これだと、装着者に身体的な負担がかかりますが、今後の開発如何によっては外部に装着するだけで信号を読みとれるようになるかも知れません。
 四肢が不自由で日常的に介添えが必要な人でも、このブレインゲートがあれば、健常者と同じように生活できるかも知れません。
 もちろん、われわれコンピューターユーザにとっても、コンピューターとのインターフェース速度の向上はすばらしい恩恵をもたらすと思います。コンピュータそのものへのデータ入力など、マウス操作がおっくうだと感じている私にはなかなか便利なツールになりそうです。それだけではありません。自動車などの乗り物の制御など応用分野はかなり広いのではと思われます。
 さて、ブレインゲートが実用化されれば、確かに「人間=>コンピュータ」への情報伝達速度は向上するでしょう。でも、「コンピュータ=>人間」の情報伝達速度はどうでしょうか。こちらの情報伝達手段は相変わらず伝統的なディスプレー表示やせいぜい音声と言うことになるのでしょうか。人間の脳に直接伝達する手段は、人間の思考を読みとる技術よりもよっぽど難易度が高そうです。それこそ、コンピュータチップを脳内に埋め込むことになるかも知れません。
 そういう、コンピュータと人間とが一体化する時代が来るのでしょうか。SF・・・だとは断言できなくなってきました。