アジアの風(2012/10/27放送分)

現地コンサルタントに成功の秘訣を聞く(香港編)
チャイナリスクの実情に関して
香港は中国本土に比べて関心が薄く、ビジネスに対する影響は少ない。
巨大な購買力に関して
中国本土から2,800万人/年訪れている。この消費の力は強い。
有望なビジネスに関して
飲食業にビジネスチャンスがある。日本食に馴染みがあるため。また、今後日本酒は有望である。香港は、アルコール度数30%以下であれば物品税は廃止になったため、日本酒を輸入しやすくなった。
で、その日本酒を海外に売っているメーカーの話。愛知県の関屋酒造という酒蔵。中国料理に合う酒質の研究もやっているそうだ。

香港に会社を設立するメリットとして
1.関税がない(フリーポートである)
2.1HKドルから会社設立可能(日本も同じだが)
3.法人税が16.5%
4.中国本土への輸出関税が0になる(香港に工場がある場合)
を挙げていた。

後半は、以前番組で紹介された「海桜鮪」を香港で売っていこうとするヤマサ脇口水産の現状。問題は賃料であり、30坪で100万円ということだった。というのも、出店しようとしている地区が富裕層の多い地区ということ。

香港に拠点を作り、そこからASEANへと進出するというビジネスモデルが一般的だそうだ。さらに、中国とASEANの間では2010年にFTAが発効しており、およそ9割の物品の関税が撤廃されている。香港はFTAの対象ではないが、香港企業がこれらの貿易を取り扱うときに、その貨物が香港で加工されるとFTAは使えなくなるが、直送や積み換えのみであれば、FTAが適用される。

最後は、ビジネス環境の違いや香港人のメンタリティを理解することが、ビジネス成功の秘訣。と言っていたが、これはどこでも同じ通用する話だな。