アジアの風 小さな挑戦者たち(2012/10/13放送分)

血液検査用の「ピンニックスライト」という針を開発した「株式会社ライトニックス」がこの製品をアジアに売り込もうというもの。
まず、針の材質が「デンプン」でできていることで医療廃棄物としての扱いが軽くなる(ガーゼなどと同様に可燃物として焼却できる。金属の針だと焼却できない)。また、針にギザギザを付けることで痛みが小さくなるということ。これは、蚊の針がモデルだそうで、こういうふうに自然界の生物をまねることを生物模倣というらしい。
今回は、同社社長の福田光男氏が直接シンガポールを訪問して、現地の採血針の状況を視察したり、実際に医療卸売会社にプレゼンを実施。痛くないことやデンプンでできていることはアピールできたが、針の深さが浅くて十分に採血できないのではないかという疑問には、(まだ認可が下りておらず)実演できなくて、もどかしい思いをしていた。
次にシンガポール国内の医療施設を訪問。医者の判断があれば、認可が下りていなくても使用できるということで、医師や看護師が自分の指に刺しまくっていた。そして、高評価。特に小児科では非常にありがたがられるのではないかということだった。認可が下りれば、すぐにでも採用したいという言葉までもらっていた。

マネーの羅針盤(2012/10/13放送分)

国際標準化争いの話。日本製ブランドのガラパゴス化からの脱出方法について議論するもの。
まずは、カーナビの話。数年前まで、日本のカーナビは世界シェア100%だったのだが、今では20%。それは、高機能、高価格帯の製品しか出せなかったから。世界の利用者は、そこまで高機能でなくても、安くてそこそこ使えるものであれば良いと判断した。結果、海外の安いカーナビにシェアを奪われたというものである。
ガラパゴス化の象徴といえば、「日本の携帯」。日本の携帯はもともと「PDC」形式という規格だった。これは海外からの携帯が入ってこないようにという意図で制定されたのだが、逆に海外に打って出ていくときの足かせになってしまった。海外では「GSM」という規格(SIMカードを入れ替えれば、どの端末でも使える)が一般的で、結局それに破れてしまったということ。
日本人が求めるサービスレベルや機能は、国際的にも高すぎて、それに合わせて規格を作ろうから海外の規格に勝てないということだった。
一方で、日本の規格が国際規格になったものもあり、番組で紹介されていたのは「QRコード」。ISO-18004として2001年に国際標準に採用された。これが成功したのは、「大容量」「高速」「省スペース」の三拍子が揃っていたため。もともと「デンソー」が生産管理の現場で利用するために、開発したため、前述のような三拍子が揃った規格となった。そしてそれが、国際標準に採用される理由にもなった。
最後に、電気自動車の充電プラグにおいても、「CHAdeMO」方式で先行する日本に対して、米国と独国とは「コンボ」方式で提携しているが、せっかく先行して開発した方式をどうして他の国と共有できないのか、不思議ではある。

市場の状況であるが。
日経平均株価は続落。週間の下げ幅は329円で、8,600円を割り込んでいる。ニューヨーク・ダウは週間ベースで281ドルの下落となり、終値は13,328.85ドルとなっている。金融関連の不透明感から大幅安の展開となっているとのこと。来週は大手金融機関の中間決算が相次ぐ。
その他の株式では、上海総合が2.3%の上昇。来月の中国共産党大会を前に、当局が金融政策を行うのではという期待感から、相場が上昇したもの。