空中に絵や文字描く装置、川崎の企業と慶大が開発
ソフトウエア開発会社「バートン」(川崎市川崎区、木村秀尉社長)と慶応大学理工学部は、スクリーンや霧など反射物がない空間に自由に絵や文字を映し出す装置を開発した。
将来的には、地震などの災害時に上空に避難民向け情報を発信したり、空間を広告スペースにして企業のロゴマークを映し出すことなども可能だという。
表示するには、まず目に見えないレーザー光線を1点に照射し、焦点となった場所の空気分子を急加熱して青白く発光させる。この焦点の位置を素早く変化させて発光点を動かし、テレビなどのように、人間の目の残像を利用して簡単な絵や文字を描き出す。同社などは3月4日、国内の特許を取得し、国際出願も済ませている。
装置は、0・1秒間に10か所を発光させることが可能。同社によると、約0・1秒に1度発光すれば残像が起きるため、10個の光の点を表示できる。
現在は約1メートル四方の平面画像しか描き出せないが、発光させる回数などの改良が進めば、10メートル四方以上の平面画像や立体像を、大空に描くこともでき、実用の可能性が広がる。
(読売新聞) – 4月1日15時4分更新
(Yahoo!ニュースより)
このアイデアはすごいですねぇ。スクリーンなどが何もない空間に文字を描くことができるとは・・・。
ウルトラマンが空中に文字を書いて伝達します(ウルトラ・サイン)が、あれと同じことが実現可能ということになるんですね。
ああいうのは、空想の中の話で実現することなんて不可能だと考えていたのですが、人間の想像力というのはすばらしいです。
でも、空間上の一点にレーザーの焦点を絞る技術というのは、別の使い方をすれば恐ろしい兵器になるような気もしますね。
それはさておき、早く実用化されて、文字だけではなく立体的なアートなども描けるようになるのが楽しみです。