6日午前10時10分ごろ、北海道千歳市の航空自衛隊千歳基地から北西約180キロの日本海上空で、同基地所属のF15J戦闘機2機が訓練中に空中で接触、機体の一部を損傷し、2機とも同基地に緊急着陸した。双方のパイロットにけがはなかった。また、民間旅客機への影響もなかった。
航空幕僚監部によると、1機は右水平尾翼や胴体下の燃料タンクが壊れ、別の1機は左垂直尾翼などを損傷した。
事故機の所属する第2航空団広報室によると、2機は同種の戦闘機数機と編隊を組んで訓練中だったという。空幕で事故状況や原因を調べている。
(読売新聞) – 9月6日12時29分更新
墜落に至らなかったことと乗員にけががなかったことが何よりです。戦闘機は元々タイトな編隊で飛ぶことを基本としていますから、どうしても接触事故の危険があります。編隊で飛ぶときはいずれの機も万が一の時にどの方向に退避すればいいのかということが決まっています(エスケープ・ゾーン)。しかし、一瞬の間に接近してきたら間に合わずに接触することもあるんでしょうね。
F-15は生存性の高い戦闘機です。以前、嘉手納で空中給油中のF-15同士が接触しましたが、両機とも無事に帰還しました。ずいぶん前には、同様に空中接触したイスラエル空軍のF-15が、片翼をなくしながらも無事に基地に戻ることができたということだから、すごいですよね。これは、F-15の胴体自体がある程度の揚力を生み出すように設計されているからだということですが(リフティング・ボディ?:自信ない(^_^;)。)。
さて、事故の原因は事故調査の結果を待つとして、問題はこの時期にF-15が事故を起こしたことです。これから、航空祭のシーズンです。F-15が事故のため飛行停止となったら・・・。特に間近に行われる小松あたりでF-15が飛ばないようなことにならなければいいのですが。