未来世紀ジパング(2012/07/16放送分)

世界に羽ばたけ!日本の至宝”新幹線”】ということで、新幹線を海外に売っていくと言うことがテーマ
だけれども、内容はどっちかというと鉄ちゃん向けだったな。新幹線の運転席や総合司令室、ドクターイエローへの潜入など、おお、シミュレーターも出てきた。鉄道ファンなら胸を躍らせる映像だったね。ドクターイエローはおいらも大好きで、たまに見かけるとなんだかラッキーな気分になる・・・って、四つ葉のクローバーか~~!
そして、新幹線を輸出するときの最大のライバルがフランスのTGV。番組では両者を比較して話していたが、最高速度と営業速度、そして、乗車定員、運行本数の話だけだった。せっかく模型を並べているのだから、TGVの先頭車がごっついところから、動力集中方式と動力分散方式の話まですれば良いのに・・・。これは、路線のカーブ、勾配などとの関連が大きいのだが。
番組後半は、インドからの高速鉄道視察団に番組の取材班が密着していた。インタビューで、彼等は営業速度の100km/hを200km/hに上げたいという話をしているのに、そこに新幹線を売ろうとするのは過剰品質では???。専用軌道を一から作るためのコストを聞いて「高い」と言われているようでは、「最初にニーズを聞き出して、視察メニューを組んでいるのか!。彼等だって遊びできているわけじゃないし、彼等のニーズに合った技術やシステムの視察をもっと深くやった方が良いのでは!!」とか突っ込みたくなる。売る側が顧客視点になっていないと思われてもしょうがない~。結局、青函トンネル内の三線軌条化工事を見て納得していたけれどね。広い方の線路で高速の鉄道を走らせようと言うことかな?
高速鉄道が2012年に40年で1万キロ、そこから13年で4万キロに達する計画ということだから、高速鉄道は今が売れ時かな。ライバルも多いけれど、やはり日本国民としては、日本の新幹線が世界で走っているところを見て誇らしい気分になりたいというのが私の本音。

番組では、未来予測で「世界はすべて新幹線になる」と、新幹線が世界の高速鉄道を席巻するという結論だった。ま、沸騰ナビゲーターの森永卓郎氏の希望なのだろうが・・・。そりゃ無理だろう。岩崎夏海氏が「携帯と同じで、このままでは新幹線もガラパゴスになる」と言っていたが、地形や需要などが違う国ばかりで、同じ規格にしてしまう必要はないと感じた。だから、ガラパゴス万歳で良いのでは??
日本は新幹線をシステムとしてトータルで売ることが目標なのだが、そこに拘るよりも、車両だけとかを切り売りしても良いのでは?1編成で1,000名以上の乗客を、カーブや勾配の多い区間で、ピーク時に1本/3分のペースで走らせるという技術/システムなので、それが必ずしも輸出先でのベスト・ソリューションにはないだろう。ベースとなる鉄道技術を持っているのだから、各国で共同開発するというような感じで展開した方が良い気がするな。ただし、技術の移転は慎重にしなくてはならないけれどね。