ホーキングのブラックホール理論

 私が子供のころ、Newtonという科学雑誌が発刊されました。それと同時代には、COSMOSという書籍が発売されるとともに、TV版が放映されました。
 それらに影響されて、宇宙に興味を持つようになりました。そのころの友人も同様に宇宙に興味を持つようになりました。それで、よく友人と議論をしたものです。
 Newtonの竹内均さん、COSMOSのカールセーガンさん、ともにすでに亡くなられています。
 次に私が興味を持ったのは、ホーキング博士の理論です。彼は、宇宙物理学者としだけでなく、筋萎縮性側索硬化症(ALS)という大きなハンディキャップを持ちながら研究を続けていると言うことで、印象深い学者です。
 さて、ホーキング博士はブラックホールに新しい考え方を示しました。それは、小型のブラックホールに対するものです。小型のブラックホールはエネルギーを放出しながら最後には蒸発してしまうと言うものでした。これまでにない新しい理論であり、物理学会は大きな衝撃を受けました。
 それと同時に、ホーキング博士は、「エネルギーは外部に放出されるが情報は吸収されて二度と外部に出ることはない」と予測しました。実は、これが量子力学の「情報は消滅しない」という法則と矛盾するため、「情報のパラドックス」と呼ばれて論争が繰り広げられてきました。
 この「情報のパラドックス」。ホーキング博士が21日に開催される国際会議で自説を訂正するらしいです。「新たな見解」を述べるそうです。
 また、新たな論争を呼ぶのでしょうか。ちょっと楽しみにしています。

2004年7月17日 | カテゴリー : 飛行機 | 投稿者 : assak