オイコノミア(2012/07/17放送分)

「貯金したって意味がない!?」(後編)
最初に又吉さんが日本銀行を見学。市場に出回っている円の総額は、83兆9000億円。それに対して、日本の預貯金残高は、783兆円。
ということで、信用創造の話。大竹さんは「実体のない」という表現をしていたが、あまり的確でないような・・・。そして、人形を使って信用創造の説明をしていたが、これもまた分かりにくいなぁ。このあたりは何とかしてほしいな。そして、信用創造が破綻すると「取り付け騒ぎ」が起こるというのは、現象面を端的に述べているが、もっと深い洞察があっても良かったのではないか?
さらに、現在の日本経済の現象を、「トランプの7並べ」で、互いにパスをしている状況として表していたが、これも分かりにくい(自分がカードを置くと相手が先に上がってしまうと言うことでパスを繰り返しているのだが)。こういう状況が繰り返されてることでデフレスパイラルが起きているという説明だったが・・・。ちょっと例が飛びすぎているという感じだった。
現在は、成長率に対して貯蓄額が多すぎる・・・という話だったが、その先の話はなかったな。貯蓄額をコントロールするため(というか景気をコントロールするために貨幣の流通量を操作するため)に政府は金融政策を行い、その金利は今最低水準(つまり貨幣流通量を最大化しようという施策を実施中)だが、それでも景気が良くならないとか、流動性の罠だとか・・・。っていう話まで発展すればおもしろいのにな。
番組の話の流れとしては、現在の日本は貯蓄過多と言うことなのだが、それを多少は解消していかないと、市場にお金が回らず、景気が回復しない。ということなのだが、そこからもう一歩踏み込んだ話はなしで、ちょっと消化不良かなと感じた。

次週は、オイコノミア、アンコール放送だった。NHKはよくこれやるな~~。企画や収録が間に合っていないのかしらん?