未来世紀ジパング(2012/07/23放送分)

常識破りのネット通販
最初は楽天市場。今年15周年ということで、出展者数は38,000店!でも、番組に登場していた人は、「洋服は買わない」「手触りとかが分からないから」と言っていた。
そういったネット通販の常識を覆すというのが、今日の話。
まずはめがね。ネット通販でめがねを購入するのは難しいんじゃない?という常識を覆して、売上を伸ばしているサイトが「Oh My Glasses」。ミスタータディが運営している。試着のために郵送してもらって、返送料もただと言うから驚きだね。よく眼鏡店でファッショングラスを見ているとすかさず店員がよってくるのには辟易するが、これだとそういう煩わしさがなく、自宅で心ゆくまで試着できる!
ところで、・・・漫画「ああっ女神さまっ」の欧題が「Oh My Goddess」だから、「Oh My Glasses」は日本語で「ああっ、眼鏡さまっ」といったところかな。そういえば、GoddessとGlasses、「めがね」と「めがみ」は音も近いし、意外と意図的に狙って名前を付けたのかも知れない。
そのOh My Glassesでは、福井県鯖江市の高品質フレームを扱っているというので、最近の格安眼鏡とは一線を画している。日本の職人による丹精込めたフレームづくりが紹介されていたが、ここもご多分に漏れず安い中国製のフレームに押されて眼鏡関連の企業が半数になったとのこと。ミスタータディの社長はそんな鯖江市ひいては日本のもの作りを支えたいという思いもあるらしい。
次は、そのOh My Glassesが参考にしたという、アメリカの靴中心のネット通販会社Zappos。試し履き1年以内であれば、返品送料が無料というのはいったいどこまですごいのかな。オフィス内も紹介されていたが、自由だな。社内で自分のデスク周辺を飾り立てたり、社内をスケボーで移動したりと、いったいどうなっているんだ??広報らしき人が、会社を好きになるから、そこで高いモチベーションを維持して、それが売上向上に繋がる(だから社内は自由にしているのだ)と言うが、それは成功したからいえるわけで、最初からそうだったわけではないだろうに。
で、そのZapposは、960億円でAmazonに買収されたが、経営陣そのまま、本社所在地もそのまま、当然屋号もそのまま、社員には年収の40%の特別ボーナスが出た。というから、米国メディアは「Zapposの勝利だ」と報じたそうだ。そりゃそうだ。Amazonは過去に靴の通販に乗り出したけれど、どうしてもZapposに勝てず、そこで買収という手に出たのだろうね。
そして、今週の未来予測は「3年後 ネット通販は小売りの王様へ!」(つまり通販の売上高が、スーパーやデパートの売り上げを超える)ということだが、スーパーとネット通販の売上推移を見てみると必ずしも荒唐無稽な話でもなさそうだ。
となると、既存の実店舗は相当な危機状態にさらされるのだが、番組ではその生き残り策として「アフターサービス」「鮮度」「オリジナル」の3項目を挙げていた。なるほどな~~。

びっくりしたのは、ZapposやOh My Glassesの試着して返品するときの返送料が無料というサービスは今までにないやり方だなということ。これ、悪用する人はいないのかな?。そういう損率も考えて価格やサービスを決めているのだろうけれど。確かに星野リゾートのとあるレストランで「おいしくなかったら代金ただ」というサービスも、導入当初は現場が不安視したが、実際箱を空けてみると、ちゃんとお金を支払っていたと言うエピソードを聞いたことがあるが、そういう話を聞くと人間を性悪説で考えることもないのかも。このサービスは「靴や眼鏡を通販で??」と控えていた人に、手軽に挑戦してもらえると言うことで奏功しているな。でも、TANSTAAFLだからね。そういう送料などは、商品価格に加算されているんだろうな。
TANSTAAFL・・・綴り忘れていた。使っていないとこれだから(^0^;)。