これも特別版と言うことで日曜日放送、翌日は通常放送があるのにね。なんだか、こういう番組がはやっているのかな?(特別編と言うことでWEBサイトのバックナンバーも掲載無し)
今回は池上彰氏がゲスト。まず最初に未来予測「日本は世界をリードする」というもの。内容は、新興国が世界の経済の主役になるので、そことうまくつきあうことで、日本は世界をリードすることができるというもの。
それはよいのだが、この特別編の内容は、過去に放送されたもののダイジェスト版といった感じだった。
・インドの人口が増加、空前の結婚式ブーム、出産ブームの話。2025年には人口が世界一となるというところ。
・中国では翡翠がブームで値段が40倍になったと言う話。投機的な現象かと思うけれどね。
・バングラデシュが、世界の工場となっていくという話。労働力のコストが中国の1/5というところで、世界の企業は中国からバングラデシュへのシフト進めていると言うこと。
・ナイジェリアでは、映画産業がブームであり、年間2,000本の映画が作られているということ。ハリウッドが600本/年だから、ざっと3倍以上だね。雇用創出が100万人というから一大産業だ。
で、こうした国々は、
・BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)
・Next11(イラン、インドネシア、エジプト、韓国、トルコ、ナイジェリア、パキスタン、バングラデシュ、フィリピン、ベトナム、メキシコ)
と言われている国々であり、いずれも人口が多い国と言うこと。
こうした国々への日本のアプローチであるが、一つは小分けビジネスと言っていた。1回で使い切れるくらいの量で販売することで、ボトル単位で売れないようなものでも売ることができる。というものだが、果たしてそれが大きなキーワードかな?
そして、今後の世界をリードするために必要なものとして注目されるのがエネルギーということ。ロシアは天然ガスの宝庫で今では欧州経済はロシアの天然ガスなしでは語れない状況と言うことだった。しかし、米国でシェールガスの採掘が始まったり、カナダのオイルサンドなどの影響で、エネルギーのパワーバランスが変わっていると言うことだった。ちなみに、日本でもメタン・ハイドレートや、シェールオイルなどがたくさん埋蔵されていることが分かってきて、技術開発が進んで採掘が始まれば、これまたエネルギー事情が全く異なってくると言うことだ。しかし、番組でこれらは全て過去の映像の使い回し。金かかってないな~~。
で、日本のお家芸である技術の話で、新幹線の話だが、これまた使い回し、あるいはボスポラス海峡の海底トンネルで沈埋函を使った工法の話もあったが、新鮮みがない。
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ま、これらの技術を使って新興国の発展をうまく支えていくことで日本が世界をリードすることができるという話だが、総集編に無理矢理テーマを付けたような印象だったな。
ジパングをずっと見ていた人は、なんだかつぎはぎだらけの構成だと思ったんじゃないか?
2012年8月14日のアーカイブ
オイコノミア(2012/08/12放送分)
「円が強いのはいいじゃない!?」(前編)
あれ、今回は初回放送がこの時間かな?それとも予約録画に失敗していたのか?それはともかく。
まずは、谷中で又吉さんが商店や旅館で円高に関する意見を聞いて回っていた。円高が進行して、輸出企業が打撃を受けている一方で消費者は円高の方が良いという意見。
そして、講師として佐々木百合教授が登場。又吉さんが「円高という表現が分かりにくい」と言っていたが、確かに私も小さい頃はよく分からなかった。1ドルが100円から80円になるのが円高だから、ちょっと混乱する。番組では1ドルが100円から80円になるということは、ドルが値下がりしたと言うことだから、逆に円が値上がりしたというふうに覚えれば良いと解説していた。ちなみに、英語で言うと、円高は「strong yen」(強い円)ということで、こっちの方が分かりやすいかな。
円高、円安の影響について、番組ではミニカーやテレビのミニチュアなどの例を用いて説明していたが、やはり分かりにくいのではないかな?図なんかを駆使した方が分かりやすく説明できる気がする。このあたりは相変わらず工夫が足りないと思うな。
それから、海外貿易が物々交換から貨幣を介したものに変わっていったという話と、幕末期の日本では金銀の交換レートが欧米よりも低い(つまり銀の価値が高い)ので、外国人は日本で自国の銀を売って金を購入してそれを海外に持ちだして、その差益で大もうけをしていたという話。(この話は円高と直接関係ないじゃん!)
次は固定相場制の話と変動相場制の話が出てきたが、グラフによる円の推移と1973年から変動相場制へと移行した話だけでは、少し物足りない。為替レートが決まる仕組みの説明もアバウトだ。
さらに、購買力平価説の話が出てきた。これは、今までのオイコノミアに比べると段違いに難しい話だ。経済学をかじっていない視聴者は理解できなかったのでは?
具体的な例としてあげられていたのは「世界的に販売されているハンバーガーの価格」を各国で比べてみると言うこと。ハンバーガーの品質が同じだとすると、その価格がそのまま為替水準に等しいと言うことになる(例では、そのハンバーガーの値段が日本円で320円、米国ドルで4.20ドルで、それを計算すると1ドル=76円になるということだった)。で、「THE ECONOMIST(2012/01)」によるハンバーガーを使った為替レートと実際の為替レートとの比較をした図が表示されていたが、これを見ると、米国を基準として日本は-1%だから、ほぼ同水準だが、中国、インドは-40%~-60%台と大幅に低い(つまり、元やルピーの価値が低めだと言うこと)が明らかだな。そして、ユーロは+6%だったが、最も高いのがスイスの+62%って、なぜだろう?スイスの経済状況に関しては(ニュースになることもあまりないし)知識が無いな~。
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購買力平価説の前に固定相場制、変動相場制、などの話をもっと深くしておかないと購買力平価説の理解は難しいかも。
言葉としてはその他に「一物一価の法則」とか出てきたが、これは購買力平価説の説明の前提として出てくるものだね。
次回は後編。為替をコントロールできるのかとか、ユーロの問題とかが出てくるらしいが、もっと深く掘り下げてほしいな。でも、今回みたいにいきなり購買力平価説とか出てくるとついて行けないし、短い時間の中でうまくまとめるのは大変なんだろうな。
個人的には、アジアの通貨危機とかのネタも出してほしい。
マネーの羅針盤 がんばれニッポン!スペシャル
今週はレギュラー版の放送後に、別枠でスペシャルが放送された。お題は「がんばれニッポン!スペシャル」で、海外、特に東南アジアで活躍している企業を紹介するというもの。
まずは、ヤクルト。インドネシアでは1日に220万本飲まれていると言うことだった。販売方法は日本のヤクルト・レディーと同じで、女性の販売員が(自転車で)売って回るという手法だった。インドネシアはイスラム圏の国だが、こうしたところは厳しくないのね。そして、コンビニなどに対しては、ヤクルト側が冷蔵庫ごと提供して販売するといった手法で、認知度向上も行っていると言うこと。
その他インドネシアでは、ユニチャームが「おむつをばら売り」して売上を伸ばしたり、ポカリスエットは脱水症状の予防や回復のために飲まれていたりと、独自の工夫した売り方で売上を伸ばしていることが紹介されていた。
一方、タイでは日本食レストランとして大戸屋が進出していた。メニューは日本とほぼ同じであり、ホッケなどの焼き魚系のメニューが人気だとか。そして驚いたのは、値段が日本とほぼ同じ700円台が中心で、それでも人気と言うことだった。タイの所得水準がかなり上昇しており、前述のインドネシアの1.5倍程度はあるということだった。その結果、中間層の購買力が上昇しており、大戸屋の価格も手が届かないレベルでは無くなってきたと言うことらしい。
そして、最後はミャンマーであるが、ここはこれからの発展が期待されると言うこと。民政に移行してまだ間がなく、所得水準とかはアジアで最も低いレベルだが、海外企業の生産拠点などの進出が始まっているらしいと言うこと。
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キャスターの蟹瀬誠一氏は、アジアへの企業進出を今回のロンドンオリンピックのメダルになぞらえて、大手(金)は苦戦したけれど、中堅(銀、銅)は現地で頑張っていると言っていたけれど、今回紹介された企業は結構大手じゃんか!と思ったよ。