アジアの風 小さな挑戦者たち(2012/09/22放送分)

今週の企業は「昭和冷凍プラント
製氷プラントのメーカーであるが、魚を新鮮なまま冷凍できる氷を作ることができるそうである。この製氷プラントの特長は「窒素氷」という。普通の氷の中には酸素が溶け込んでいるが、その酸素をほとんど排除して、窒素を封入している。氷の酸素が含まれていないので、魚を酸化させず、そのため鮮度が落ちないというもの。
社長の若山敏次さんは「独自の知的財産を持っていない中小企業は生き残れない」というモットーで、オンリーワンの技術を育成した来たという。技術開発に悩んでいたときに、たまたま付けたTVで放送されていた「NHK高校講座の化学」で「ヘンリーの法則」が解説されていて、それを見て、窒素封入の方法を思いついたとのことである。
この窒素製氷プラントを海外で売っていこうというもの。
まずは、タイ。海外に輸送する際には冷凍コンテナを使うのが普通で、窒素氷を利用できるとすれば、大国内の輸送に限られるのではないかと言うことだった。
次は、シンガポール。ここは、新鮮な物にお金をかけるという文化があるので、それをもっとプロモーションしていけばよいのではないかということ。また、空港に隣接して、クールポートという施設があり、これは冷凍貨物を外気にさらさずに載せ替えを行うことができるというものらしい。(この施設の情報は私も知らなかった)。ということで、非常に高い評価になっていた。

シンガポールは東南アジアのハブとなっており、物流の拠点となっている。そんなシンガポールには、今回の窒素氷を生かせるチャンスが眠っているといのが番組ナビゲーターの意見。だから、これはニーズがあるから行くのではなくて、現地でいろいろな提案をして句法が良いのではないかと言うことだった。

アジアに打って出るのも良いが、日本国内でもこの窒素氷の需要はまだまだありそう。国内販売も頑張ってほしいな。新鮮なお魚を食べたいしね。