オイコノミア(2013/01/15放送分)

「一度はバブルに踊りたい・・・!?」(後編)と題して、バブル経済に関する経済学的な解説。前回の前編もそうだったが、このテーマは経済学としては非常に面白い。ゲストは明治学院大学の佐々木百合教授。ただし、前回と今回、まとめて収録されたものだと思うが、又吉さんの声が枯れていた。体調管理はしっかりしないとね。
前編では「世界史上初めてのバブル経済」の話、「合理的群衆行動」の話などにより、バブル発生の原理に関して概略的な話をしていた。
今回は、さらにバブル発生の仕組みに関して言及していた。特に1990年初頭までの日本のバブル経済とその後米国でおこった住宅ローンバブルの発生に関して、当時の経済・金融の仕組みをもとに解説していた。
・財政論の基本である「信用創造」の解説をしていたが、信用創造という言葉自体は出さなかった。他の専門用語は結構出していたのにね。
・米国の住宅バブルの話では、ローンの証券化の話も出てきた。小口の証券化によってリスクが分散されることになり、「格付け企業」がこれら証券に高い格付けを行ったため、世界中で販売されることになり、住宅価格の下落を機に、リスクが顕在化され、世界的な金融危機を招いたもの。(サブプライムローン問題)
証拠金による「レバレッジ」取引も、必要以上に投機的行動を招いたと解説されていた。
バブルにならないようにコントロールする方法に関しては「金融政策」が出てきた。また「量的緩和政策」も出てきた。しかしながら、バブル崩壊時の急激な経済縮小を回避する(ソフトランディング)の手法については、あまり詳細な解説はなかった。